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愛媛)気迫で重圧はねのけ、3季連続甲子園 今治西

2018年9月11日03時00分

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 2007年の第89回愛媛大会決勝。今治西の3季連続の甲子園出場がかかった大一番だったが、当時3年で主将・遊撃手だった福岡惇さん(29)は「自分たちは挑戦者という気持ちで、プレッシャーはなかった」。強打の済美を相手にエースの熊代聖人さん(当時3年、現埼玉西武ライオンズ)が好投し、1―1の同点で終盤を迎えた。

 九回裏、先頭打者に三塁打を許し、さらに連続四死球で満塁のピンチに。それでも「開き直っていました」と福岡さん。マウンドに集まり、「エースが打たれたら仕方ない。思い切ってやろうぜ」と声をかけた。どの選手も表情は笑顔だった。

 この時の熊代さんについて、「気迫がこもっていた」と福岡さんは言う。2死満塁から全球自信のあるスライダーを投げ、打球が一、二塁間に転がった。一塁手の福井貴明さん(当時3年)がバランスを崩しながら好捕したものの、一塁はがら空きの状態。勢いよくカバーに入った熊代さんにトスし、間一髪でアウトに仕留めた。

 これが今治西を勢いづかせた。延長十一回表、1死から四球で出塁し、次打者の4番・熊代さんが左中間に適時二塁打を放つなど、2点を勝ち越した。熊代さんは最後まで投げ抜き、済美を4安打に抑えきった。

 福岡さんは「プレッシャーはなかった」と話していたが、優勝を決めてから球場のトイレで人知れず吐き気をもよおした。「うれしさよりこみ上げてきた。体はプレッシャーに感じていたんだと思う」と笑う。

 「日本一になるのが目標だったので」と福岡さん。甲子園出場を決めてからも練習量は増えていった。甲子園では8強に進出。準々決勝で広陵(広島)に敗れたものの、計4試合で無失策。今治西の長所とされる「堅守」を体現した夏だった。

 福岡さんは「あれだけ大勢の前で試合ができて、感謝の思いがこみ上げてきた」と話す。「練習はしんどいけど、一日一日を大切に頑張ってほしい」と後輩たちにエールを送った。(藤井宏太)

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