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兵庫)八鹿・生野の連合チームが県大会へ きょう初戦

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2018年9月15日03時00分

 57チームが出場する秋季兵庫県高校野球大会に、選手9人だけで地区大会を突破した八鹿(養父市)と生野(朝来市)の連合チームが出場する。県高野連によると、人数不足による連合チームの県大会出場は「初めてではないか」という。頓田郷平監督(31)は「少ない部員数でも勝ち上がり、連合チーム旋風を起こしたい」。15日の1回戦、淡路球場で明石と対戦する。

 今月2日、チームは養父市内で北条と練習試合をした。四回表、二塁打を打たれた直後、遊撃手で生野の三浦敦史君(2年)が、エースで八鹿の嘉住怜也投手(1年)のもとに駆け寄り、声をかけた。「いいボールを投げとるから。思い切って投げろ」。後続を断ち、ピンチを切り抜けた。

 試合は連合チームが5―0で快勝。嘉住投手は「生野の選手たちは明るいムードメーカー。ピンチの場面で声をかけてもらい、とても助けられています」。

 八鹿と生野は、夏の甲子園をめざす7月の西兵庫大会でいずれも1回戦コールド負け。3年生が引退後、1、2年生の選手は八鹿が7人、生野が2人だけに。車で約40分の距離の両校で連合チームを組むことになり、7月16日から合同練習を始めた。「これまで敵だったチーム同士がうまくやれるのか、心配だった」。両校の選手たちはいう。

 東海大野球部の元主将で、巨人・菅野智之投手と一緒にプレーしていた八鹿の頓田監督も「最初は不安しかなかった」と振り返る。しかし合同練習の初日、ひたむきに練習に取り組む生野の選手2人を見て、考えを変えた。「この2人となら、2校でも1チームとしてやっていける。2人を別学校の生徒だと思わないようにしよう」

 「二つのチームがまとまるのか」。連合チームと八鹿の主将を兼ねる池田伊吹君(2年)にもそんな思いがあった。両校のグラウンドを行ったり来たりしてほぼ毎日、合同練習を重ねる中、できるだけ互いに会話を交わすように心がけた。

 8月中旬には、養父市内で1泊2日の合同合宿も実施。チームが一つになるため、あえて大部屋を予約し、9人が同じ部屋で一緒に寝泊まりした。「夜まで腹を割って話し、お互いのことが分かり、打ち解けることができた」と選手たちは話す。合宿では坂道ダッシュ20本などのメニューもこなし、生野の藤原一平主将(2年)も「しんどい合宿を乗り越えてから、互いに言いたいことを言い合えるようになった」という。

 その後、迎えた地区大会で、チームは「但丹地区Bブロック」から出場。初戦の相手は夏の西兵庫大会で8強入りした三田西陵だった。「正直、厳しいと思っていた」(頓田監督)が、8―1でコールド勝ちして波に乗った。その後、準決勝で敗れたものの、敗者復活戦で香住を2―1で、篠山鳳鳴を11―10の逆転サヨナラ勝ちでくだし、県大会へ駒を進めた。

 県大会で勝ち進めば、来春の選抜大会の21世紀枠候補に推薦される可能性も出てくる。池田主将は「相手は強豪ばかりだけど、一丸となって8強入りをめざしたい」と意気込む。

 頓田監督は部員の少なさを不利とは考えていない。「全部員に細かい指導が行き届くので、技術がどんどん上がっている。団結力も高い。全力で県大会に挑みたい」(森直由)