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ノーサイン野球の原点は監督の後悔 選手にワクワクを

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2018年8月22日19時03分

 100回という節目の大会で高校野球の新たな可能性に出会った。常葉大菊川(静岡)の「ノーサイン野球」だ。

 盗塁もバントも、選手の自由。「前の塁を狙ったアウトはOK」という決めごと以外に縛りはない。益田東(島根)との1回戦。同点の八回1死二塁、走者の神谷は静岡大会打率8割超の奈良間が打席にいるのに単独スチール。捕手の悪送球を誘い、勝ち越した。

 ともすれば選手任せと批判されかねないが、高橋監督は気にしない。現役時代の選抜の打席での経験が原点になっている。「打てる自信があったのにサインはバント。強攻なら勝てたかもしれない。今の選手にそんな後悔をさせたくない」。こうも言った。「そっちの方が選手も楽しいし、何が起きるかワクワクするでしょ」

 こんな「選手ファースト」の野球は、見ていて確かに面白そうだった。次の100回へ。色んな高校野球があっていい。(小俣勇貴)