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愛知)バントの名電→超攻撃野球 監督「間違ってない」

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2018年8月18日03時00分

 5年ぶり12回目の夏の甲子園出場を果たした西愛知代表の愛工大名電。白山(三重)との初戦を10―0で制して夏30年ぶりの勝利を飾ったが、16日の3回戦で報徳学園(東兵庫)に2―7で敗れた。小技中心の野球から脱し、「超攻撃野球」で挑んだ今夏。倉野光生監督(59)は「まだまだ突き詰める。方向性は間違っていなかった」と手応えを感じていた。

 2005年春の選抜優勝時は徹底したバント戦法が話題になった名電。昨秋の県大会で中京大中京に強打を見せられてコールド負けを喫し、方針を転換した。力強く振り、鋭い打球を飛ばすことをめざしてきた。

 「昨年に比べて打撃練習の量が圧倒的に多い」と西脇大晴主将(3年)は言う。普段の練習から打撃に7~8割を充て、バント練習は全くしない。練習中、選手たちは外野の頭を越える打球を連発する。倉野監督は「以前は『ゴロ打て』と言ってきたが、今は『フライ打ってこい』と選手に言っている」と話す。

 ティー打撃用のネットも普通より一回り大きいものを用意した。普通のサイズだと、ネット内に打とうとしてどうしても低い打球を打ちがち。だが、「このネットなら打球が枠からはみ出る心配がない。弾道が自然と上がる」(西脇主将)。打撃練習に加え、重さ10~20キロの丸太を抱えてスイングしたり、ハンマーでタイヤをたたいたりして、打球を飛ばすコツとそれを支えるパワーを培ってきた。

 そんなチームの合言葉は「取られたら取り返す」。西愛知大会7試合では9本塁打を含む計106安打で乱打戦や延長戦を打ち勝ってきた。送りバントをしたのは、ほとんどが投手だ。

 甲子園でもその打力は光った。10得点した白山戦では15安打のうち、本塁打2、二塁打3。報徳学園戦でも7安打のうち本塁打1、二塁打2。走塁ミスや好機で1本が出ないなど課題も見えたが、長打力では相手を上回った。

 チームは試合後すぐグラウンドがある春日井市に戻り、17日の朝7時から新チームの練習を開始。1、2年生には3年生に負けないスラッガーが数多く残る。その一人、稲生賢二君(2年)は甲子園で9打数1安打に終わり、「絶対来年戻ってきます」と誓っていた。この夏に味わった悔しさが、超攻撃野球にさらなる磨きをかけそうだ。(竹井周平)