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甲子園グルメ、3大名物が主役 カレーは大正から販売

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2018年8月10日14時20分

 プロも高校も、夏は野球の季節。白熱する試合とともに増進する食欲を満たしてもらおうと、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)では、球場内飲食の充実に力を入れている。この夏、甲子園を食べよう。

 甲子園では、2010年に完了した大改修で、外装や客席などと同時に、売店の厨房(ちゅうぼう)スペースなど設備面も改良。全国の球場で最多クラスの120~130店と店舗を大幅に増やした。これを機に「おいしい甲子園」を前面に打ち出し、球場内飲食を強化している。お弁当にラーメン、スイーツからアイスクリーム、たこ焼きなど様々なメニューが並ぶ中、「3大名物グルメ」はその象徴的存在であり、実際に売り上げトップ3を占める主役でもある。

 売り上げ1位は「甲子園名物 ジャンボ焼鳥」(350円)。場内最多の16店で販売している。その名の通り、一般にイメージするものより、ひと回り以上大きい。秘伝のしょうゆだれに加え、春から6月まではガーリックペッパー味、7月以降はレモンペッパー味がラインアップされる。プロ野球では1試合当たり4千本、夏の高校野球では1日6千本が売れるという。

 2位の「甲子園カレー」(550円)は、3大名物の中でもとりわけ歴史が古く、1924(大正13)年の球場開業当初から販売しているという。当時、大鍋で煮込んだカレーは高級品で、グラウンドキーパーの日給が75銭の時代に、コーヒー付き30銭だったという。プロ野球で5千食、高校野球で7千食が売れる。

 3位の焼きそばは、地元・尼崎市のメーカーが造る「ワンダフルソース」を使って「甲子園やきそば」(550円)を名乗る。プロ野球で1千食、高校野球で3千食売れる。

 3大名物グルメに次いでプロ野球の試合で人気があるのが、選手の名前を冠したメニューだ。「必死のパッチや! パワフル原口弁当」(原口文仁選手、1300円)、「メッセの黒豚骨ラーメン」(メッセンジャー選手、並850円、メッセ盛り1050円)、「能見セレクト フルーツクレープ」(能見篤史選手、600円)など、18選手と金本知憲監督が様々なメニューに名前を貸している。

 高校野球名物のかちわり(200円)は、1日約6千個が売れる。グルメというより、真夏の日中に試合が続く高校野球での熱中症対策が主な目的だ。高校野球ではスタンドで売り子が販売するが、夏はナイター中心となるプロ野球では夏季限定で店舗のみという。昨年から、スポーツドリンク味の粉末(50円)を販売。混ぜて飲むと、違った味のかちわりが楽しめる。

 ただ、球場グルメはどれも比較的「お高め」なのが特徴。家族で観戦となれば、なかなかのお値段になる。プロ野球では、持ち込みを禁止する球場もあるが、甲子園では、びん・缶類以外はOK。甲子園駅前の商業施設で買ったものを持ち込む客も多いという。

 球場の飲食担当・實野隆一さんは「球場リニューアル後、飲食の売り上げは右肩上がりです。お客さんの好みは割と保守的で、定番メニューの人気が高いが、甲子園ならではの新メニューも数多く販売している。野球観戦だけでなく、食べ物も楽しみにご来場ください」と話している。(秋山惣一郎)