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茨城)初戦の壁、越えられず 土浦日大敗れる

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2018年8月10日03時00分

 またしても、初戦の壁を越えられなかった。第100回全国高校野球選手権記念大会は9日、土浦日大が興南(沖縄)と対戦し、2―6で敗れた。相手校の2人の左腕に自慢の強力打線が封じられ、2年連続の1回戦敗退となった。

 ■「打ってつなぐ」2番打者 貫く 木原琉位選手(3年)

 バントではなく、連打で大量点を狙うのが土浦日大の戦い方だ。2番に座る木原琉位(3年)の役目は、一塁に走者がいても「打って好機を広げる」こと。

 2点を追う六回、1死一塁で打順が回ってきた。遊撃手が併殺狙いで二塁ベースに寄り、三遊間が空いている。狙いはいつも通りの三遊間。50メートル6秒3の足なら、最悪でも併殺崩れで自分が塁に残れる。走者一塁の時は、必ず三遊間を狙っていた。

 2球目、変化球を引っかけて、打球はぼてぼてのゴロに。しかし、慌てた三塁手が二塁へ悪送球。一塁走者の鈴木健太(3年)が一気に三塁を陥れ、好機を広げた。次打者の二塁ゴロの間に三塁走者、鈴木がかえって、無安打で1点を取り返した。

 エースの富田卓(3年)とは中学時代からのチームメート。ともに県南選抜にも選ばれた。「一緒に甲子園に行こう」と誘われ、土浦日大に進んだ。だが、富田は1年生から上級生に交じって練習し、めきめきと才能を開花させた。昨夏はエースとして甲子園の舞台に立った。

 「中学時代は同じレベルだったのに、高校で一気に差をあけられた」。取材などでちやほやされる富田の姿に嫉妬した。同時に刺激にもなった。「俺も甲子園の舞台に立ちたい」。スタンドから眺めた悔しい風景を忘れず、自主練習を積み重ねた。

 2点差の八回は先頭打者で打席に。相手左腕に備え、打撃マシンを3メートル横にずらして内角に食い込む変化球に対策を練ったが、この日、想像以上に曲がるスライダーにことごとく打ち取られていた。初球、そのスライダーを左前にはじき返し、無死満塁の好機につなげた。打つ2番打者として、「自分の役割は果たせたと思う」。涙はなかった。(笹山大志)