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熊本)東海大星翔、攻守に球場沸かす 今夏の戦いを回顧

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2018年8月10日03時00分

 35年ぶりに甲子園に臨んだ東海大星翔。初戦突破はかなわなかったが、見せ場もつくった。この夏の戦いを振り返る。

 東海大星翔は、エース山下朝陽(あさひ、3年)を中心に守りからリズムを作り攻撃につなげる野球で熊本大会を勝ち上がった。決勝では打球が山下に直撃するアクシデントも乗り越え、熊本工との激戦を制した。

 甲子園本番に向けて大阪入りした選手たちは、宿舎ではリラックスした様子で、表情も明るく過ごしていた。ただ、練習時間はいつもより短く、主に割り当てられた2時間だけ。練習量が減った分、初日から体重が4~5キロ増えた選手もいた。毎朝宿舎の近くで散歩し、試合の2日ほど前からは、試合開始予定時刻の午後1時に合わせて午前10時に昼食をとるなどして体を慣らして備えた。

 そして臨んだ大垣日大戦。初回に先制し、序盤は東海大星翔のペースで進んだように見えた。しかし、力みからか、山下の放つボールは高めに浮いた。四回に逆転満塁本塁打を浴び、その後も打ち込まれた。熊本大会6試合で7失策だった守備にも乱れが出て、出塁を許し、失点にもつながった。野仲監督は「ディフェンスが大事だと痛感した」と話した。

 打線も反撃のチャンスを何度か作りながら、あと一打を欠いた。熊本大会ではのびのびとしたプレーを見せた選手たちも、甲子園では緊張で少し硬くなったという。熊本大会で打率4割を超えた主将の江頭麗(れん)(3年)は「空回りしてしまった」、釜賀大地(3年)は「チャンスで打てなかったのが悔しい」と話した。

 一方で、左翼手の釜賀のフェンス際の邪飛のスライディングキャッチや、本塁を突いた走者を補殺する好送球で球場を沸かせるなど見せ場もつくった。また、岩井景登(けいと、2年)が4打数3安打で2打点を挙げるなど、来年に向けた明るい材料もうかがわせた。

 江頭は「観客の応援や雰囲気で試合の流れが動き、自分たちのプレーができない。そんな学びを他の1、2年生に伝え、新チームをスタートしてもらいたい」と後輩に思いをつないだ。

 18人のメンバー中、6人は1、2年生。課題を克服し、また夢舞台を目指して欲しい。(杉山歩)