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熊本)多良木、球磨工など2回戦へ

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2018年7月12日03時00分

 応援の声が響く中、11日も2球場で5試合が行われた。後輩やベンチに入れなかったメンバーの思いを背負い、お世話になった人たちへの感謝を胸に、球児たちは戦い続けている。

 ■投げたい気持ち 来夏へ続く 御船・内村潤投手

 相手打者の打球が御船の先発投手、内村潤(2年)の右腰を強襲したのは、まだ試合序盤の二回表だった。痛みに耐え、1安打を許しながらも三振を奪う。ベンチに戻った時、訴えた。「まだ投げられます」。山口監督も主将の村田魁人(かいと)(3年)も、内村の気合にゴーサインを出した。

 先輩たちには最後の夏と意識し、緊張していたという。一回表、中前安打を浴びて出塁を許した走者を牽制(けんせい)で刺してやっと気持ちが楽になったところだった。

 打球の強襲後は、変化球を投げると痛むため、なるべく直球を投げると決め、低めに集めるよう心がけた。3、4番打者と対戦する時にはカーブを投げて打ち取り、三振も奪った。NHK旗を制した強豪打線相手に、五回まで1失点で抑えた。

 内村は高校入学時には水泳部に入った。小学生からやっていた野球に疲れていたからだ。それでも、「同級生や先輩が出るから気になって」昨年の夏大会の始球式を見に藤崎台球場まで向かった。雨による会場変更で見られなかったが、「また投げたいという気持ちが強くなった」。夏の熊本大会後、野球部に入ると、村田が「よう入ったね」と迎えてくれた。

 内村が打たれると、村田がたびたび声をかけにマウンドに近づいた。「自分のピッチングをしたら抑えられるけん、頑張れ」。しかし九回表、外角へ投げ、少し狙いから外れた球を左前に運ばれ失点。さらに左前に安打を放たれ失点したところで投手交代した。交代時、マウンドを託した平野雅巳(3年)には「ナイスピッチング」とねぎらわれたが、「最後まで投げられなかったのは心残りです」と、試合後に悔しそうな表情を見せた。来夏は、制球を良くして変化球も投げるのが目標だ。(吉備彩日)