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息のむ惨状…勝ちたい バット泥まみれ、練習場借り初戦

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2018年7月13日14時35分

【動画】安芸川の洪水が流れ込んだ安芸高校野球場=笠原雅俊撮影

 西日本豪雨は、甲子園を目指す球児にも試練を与えた。14日に開幕する第100回全国高校野球選手権記念高知大会を目前に控え、高知高専と安芸は河川敷グラウンドが水没、用具も流された。

 南国市物部の高知高専野球部練習場。巨大なネットや簡易トイレが数十メートル流されてひっくり返り、無残な姿をさらしていた。ボールやバットケースが散乱し、ベンチやグラウンド整備に使うトンボなどが流木や泥にまみれている。

 物部川河川敷の練習場は6日の増水で水没。羽方裕統(ひろのり)主将(3年)は「天候が回復した9日に見に行きましたが、あらゆるものが流されてひっくり返り、息をのむような惨状でした」。

 初戦は14日の開幕試合。今は近隣の高知大物部キャンパスのグラウンドを借りて練習している。「先生方が奔走してくださり、大会直前まで貸してもらえた。何としても勝ち進んで恩返しをしたい」と決意を語った。

 安芸の野球場(安芸市川北甲)も6日の安芸川の氾濫(はんらん)で大量の土砂や流木が流れ込み、使えなくなった。大会2日目の15日にある初戦へ向け、安芸市営球場を借りるなど、練習場確保に苦労している。

 部室やベンチ、バット、ヘルメットは泥だらけ。約千球あった練習球も使えなくなった。創部100周年を記念してOB会から贈られたばかりの打撃マシンも水につかり、部品交換を余儀なくされた。田中裕生部長は「学校の野球場を使うのは当面無理。練習場所を確保して大会に臨み、1勝したい」と話す。

 県高校野球連盟も両校それぞれに、練習用ボール10ダースと滑り止めのロージン半ダースを贈った。山崎正明理事長は「困った時こそ、同じ目的をもつ仲間として支え合えればと思っている。球児にはベストな状態で試合をしてほしい」とエールを送っている。(堀内要明、笠原雅俊、菅沢百恵)