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兵庫)西兵庫大会開幕、さっそく熱戦 1回戦16試合

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2018年7月12日03時00分

 第100回全国高校野球選手権記念西兵庫大会が11日、開幕した。豪雨の影響で開幕がずれ込んだが、この日は天候も崩れず、県内8球場で1回戦16試合があった。記念大会の今回は東・西で大会があり、東兵庫大会も12日から始まる。順調に日程が進めば、西兵庫大会は27日、東兵庫大会は28日に決勝がある予定。

 ■地元復旧願う 先制打 千種・山本大央主将

 一回裏2死二塁の好機、打席に立つ千種の4番打者で主将の山本大央(ひろお)は得意の内角に投げ込まれた直球を見逃さなかった。「自然に動いた」バットは打球をセンター前に運び、1点を先取。約50人の応援団から大きな歓声がわき上がった。

 千種は西日本豪雨の被害が特に大きかった宍粟市にあり、避難先の親類宅から通う部員もいる。山本も自宅裏山の土砂崩れを警戒し、一時近隣の小学校に避難した。試合直前の9日は、大雨で土の流れたグラウンドの復旧に専念した。

 現役時代に滝川二の選手として活躍した清水雄一監督(28)が2年前に着任。その夏は四十数年間の歴史で初めて2勝を挙げた。地域は盛り上がり、3回戦では球場まで赴く住民の応援バスが用意された。

 スキー部主将も兼任する山本は「スキー場に近い」こともあって千種に入学。野球部に入った目的は夏場の体力づくりだった。だが、地元の人たちに登下校中、「次の試合、頑張って」と声をかけられるうち「勝つ姿を皆に見せたい」との思いが強くなった。

 今春、2年生ながら主将になった。「普通は3年生がなるが、周りをよく見ることができる」と清水監督。豪雨を経験した山本は「被災した地元の復旧を野球で勢いづけたい」と意気込み、初戦に挑んだ。

 シーソーゲームの末、試合は豊岡総合が勝った。試合後、山本は「僕たち2年生がチャンスをものにできなかった。引退する先輩方に申し訳ない」と悔やみつつ、こうも語った。「スタンドからの一声一声が心に響いた。地元の皆で戦った試合だった」(山崎毅朗)