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熊本)鎮西、城北など2回戦進出 高校野球熊本大会

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2018年7月11日03時00分

 県内で今年初めてとなる猛暑日となった10日、2球場で5試合が行われた。相手にどれだけ差をつけられても、全力プレーを貫く球児たち。その姿が、多くの人を感動させた。

 ■2年生 悔いなき「最後の夏」 真和・末次星太投手

 「今日最高のボールを打たれたので、悔いは無いです」。真和のエース末次星太(しょうた)は熊本北の浜本に浴びた満塁本塁打を笑顔で振り返った。2年生ながら再入学の末次にとっては「最後の夏」。ゲームセットの瞬間も涙はなかったが、試合後、先輩と離れる寂しさに真っ赤な目で空を眺めた。

 試合前の投球練習からボールがうわずっていた。二回、制球を乱して走者を背負い、甘く入った球を打たれるなどして3点を追加される。なおも1死満塁、1年生捕手野村亮太朗の要求通り低めに投げ込んだ直球を、右中間外野席に運ばれた。「相手が一枚上手だった」と淡々と話した。

 中学時代は硬式野球チームでプレー。高校は昨秋と春の県大会を制した強豪・文徳に入り、捕手として厳しい練習に励んだ。野球部を続ける自信はあったが、勉強と両立したいと高校をやめ、翌年、真和に再入学した。

 学校の方針で平日の練習時間は90分。サッカー部とグラウンドを分け合い、内野ほどの広さで練習を強いられることもある。練習環境の違いに「このチームでやっていけるのか」と戸惑ったが、野球に取り組む姿勢を少しでも部員に伝えようと、自分に厳しく練習する姿を見せ続けた。昨年の秋から投手として出場し始め、新チームではエースを任された。守備練習で声を張り上げながら正確なノックをする姿は、すっかりチームの中心の1人だった。

 高野連の規定により、末次は秋以降全国につながる大会には参加できない。それでも選手として野球部に残る。「まだまだ」と評する同級生や後輩たちに自分のプレーや姿勢から何かをつかんでもらいたいという。四回途中にマウンドを託した寺田侑生(ゆうき)〈2年〉には「お前は学べ、1試合ずつ」と声をかけた。「最後の夏」が終わってもやるべきことがある。(清水優志)