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青森)青森明の星、悲願の1勝 高校野球青森大会第2日

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2018年7月11日03時00分

 第2日は10日、青森市営など4球場で1回戦12試合があった。昨年の覇者青森山田は五戸を五回コールドで破り、初戦を突破。創部4年目の青森明の星は悲願の夏初勝利をおさめた。春の県大会8強でシード校の百石は東奥学園に敗れ、初戦で姿を消した。11日は4球場で1回戦11試合がある。

 ■部員10人 笑顔で引っ張る 松風塾・高橋光輝投手

 「打たせるから後ろは頼むぞ」。松風塾のエース高橋光輝(3年)は五回に3点を奪われた直後、マウンドに集まった仲間に笑顔で気合を入れた。

 部員10人のうち、3年は主将の箕輪直人と自身の2人だけで、3分の1は野球未経験者。春はバットの振り方やボールの握り方を教えるところから始まった。

 平日の練習は放課後の1、2時間のみ。守備が形をなさず、練習試合は負け続けた。「打ち取ったと思っても、振り返れば教えた守備位置にいないので驚くこともあった」

 それでも、部員10人では何人かがけがをしただけで、試合をすることさえできなくなる。「皆で試合ができるだけ幸せだった」と高橋は言う。

 この日は初回から全力投球でとばした。三回には失策が続いて先制されたが、それでも笑顔を絶やさず、後ろを振り向いては仲間を鼓舞した。「練習では注意してばかりだったが、野球の厳しさだけじゃなく、楽しさを知ってほしかった」

 高橋の持ち味は縦横に揺れるスライダー。「これ以上点を取られるわけにはいかない」と投げ続けた。だが五回に3点を奪われ、六回にも二塁打や味方の失策でさらに3点を許した。

 箕輪は「高橋は気合が入っていた。打線が援護できなかった」と悔やんだ。0―8で七回コールド負け。高橋は142球を投げ、12安打を浴びていた。

 試合後、「せめて九回まで投げきりたかった」と高橋は話したが、表情は晴れやかだった。「チーム全員が勝ちを目指して、精いっぱいのプレーができていた。来年また挑戦してほしい」。後輩に思いを託した。(仲川明里)