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青森)高校野球 開幕戦は弘前中央が勝利

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2018年7月10日03時00分

 甲子園の切符をかけた熱戦が9日、始まった。青森市営球場で開かれた開会式では、参加59チーム(66校)の選手たちのかけ声が響いた。開幕試合では弘前中央が西北5連合を7―2で破り、6年連続で初戦を突破。10日は4球場で1回戦12試合が予定されている。

 ■「連合は負ける」覆したかった 西北5連合 山田真尋選手

 「打ちとれてるから問題ない。楽に行こう」。二回裏、西北5連合の先発今(こん)柊斗(2年)が四球で打者を歩かせると、捕手の山田真尋(3年)が声をかけた。

 この一声で今は「気持ちが楽になった」。外角の直球で併殺に打ち取ってこの回をしのぎ、次の回は三者凡退で終わらせた。

 西北5連合は木造深浦、鰺ケ沢、金木、鶴田、浪岡の連合チーム。去年は浪岡だけの単独チームで試合に出た山田が他のメンバーと初めて顔を合わせたのは、5月上旬のことだった。

 遊撃手をやりたかったが、半ば強制的に捕手に決まった。練習はいつも遠方だし、同じ学校の部員で固まってばかり。

 「単独チームで出場したいのが本音だった」。投手の今とは声もかけ合わず、キャッチボールをしても息が詰まるようだった。

 相手は他校の後輩だから歩み寄らなければ、と自分に言い聞かせた。会話が生まれたのは3回目の練習。「そっちの学校、どんな感じ」。大会直前の遠征では、冗談を言い合える関係にまでなった。

 この日の開幕試合、山田は初回に左前安打を放った。チームは波に乗り、連続適時打で2点を先取した。

 六回からは今に代わって登板し、1失点に抑えた。「今が頑張ってくれたから、自分も続きたかった」

 試合後、「『どうせ連合チームが負ける』と思われていたので、予想をくつがえしたかった」と悔しさを見せた。チームが一緒に練習できたのはわずか10回ほど。「大変なことばかりだったけど、このチームで参加できて本当によかった」。笑顔で最後の夏を振り返った。(仲川明里)