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背番号12、新潟大会初の完全試合を達成 新井・岡本

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2018年7月8日21時53分

 第100回全国高校野球選手権記念大会の新潟大会1回戦で、新潟大会初めての偉業が生まれた。新井の岡本宏太投手(2年)が羽茂との対戦で完全試合を達成した。

 九回2死。最後の1球は、緊張でうわずった。高めに浮いたストレートに、打者のバットは空を切った。「きょうはついていた」。岡本は笑顔で仲間のもとへ駆けだした。

 背番号12の岡本が先発を告げられたのは、この日の朝。「緊張はしたが、いい緊張感。いつも通りに臨めた」。完全試合を意識したのは、五回に仲間に声をかけられた時だった。

 試練が訪れたのは七回。連続で3ボールを与えたが、セカンドフライ、三振に仕留めた。「心が折れそうになった。でも切り替えて集中することができた」

 昨年5月、練習試合で打球が当たり、右足首の骨にひびが入った。昨夏の大会はメンバー入りできなかった。「野球ができて当たり前だった。好きな野球ができず、つらかった」。けがを乗り越えた経験が、ここ一番での精神面の強さにつながった。

 ファウルフライが上がる度に、味方の選手はフェンス際まで追いかけた。その気迫に勇気をもらった。岡本はストレート、カーブ、スライダーを使い分け、右腕を振り続けた。

 公式戦初完投に加え、16奪三振、109球で大記録を打ち立てた。真っ先に感謝したのは、試合後に抱き合ったエース山本颯斗(3年)。「尊敬する先輩。これまで自分が打たれて悪くなった時、全部抑えてくれた」

 岡本はチームの勝利を何よりも喜び、「うぬぼれることなく、一戦一戦戦っていきたい」と語った。(湯川うらら)