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神宮王者の明徳義塾、エースの成長に馬淵監督も手応え

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2018年3月8日19時16分

 どこと対戦したい?

 この質問に、神宮王者のエースは即答した。「大阪桐蔭です」。明徳義塾(高知)の右腕市川は「強い相手ほど燃えるんです。投手も良くて打者もそろっている桐蔭に勝って、優勝したい」と力を込めた。

 昨秋、その大阪桐蔭も出場した明治神宮大会で市川は力を発揮した。右横手から140キロ超の直球で、強気の内角攻め。全3試合を完投し、決勝は桐蔭を破った創成館(長崎)を4安打で完封した。

 圧巻の投球にも「秋は調子の悪い試合ばかり。その中で試合を作れたのは良かったけど」と言うから頼もしい。冬の間に体重を約5キロ増やし、直球の威力は「分かっていてもファウルになる」と言えるまでになった。当然、今大会屈指の投手に名が挙がる。

 そんな大黒柱を見つめながら、百戦錬磨の馬淵監督も手応えを語る。「そんなに点は取られん。どことやっても、五分にやれる」

 となると、あとはどれだけエースを援護できるか。この冬は守備練習を例年の半分にし、筋力トレーニング、打撃練習に力を入れた。「春は投手力」とも言われるが、監督は「今は、選抜も打たんと勝てん。今年のチームは例年よりも長打力がある」。

 1番真鍋、中軸の渡部らが肌寒いグラウンドに快音を響かせる。「冬の間に打球が伸びるようになった」とは、昨春の選抜で本塁打を放った4番谷合だ。1年生の夏から甲子園を経験する右打者は「試合を決める一本を打って、なんとしても優勝したい」。

 2月末からは実戦形式の守備練習や紅白戦が中心のメニューに切り替わった。「守備を減らしとったからね。ここから作っていく」と監督。充実の投打に、伝統の堅守。まだ手にせぬ紫紺の大旗へ。明徳が仕上げにかかっている。(山口史朗)