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生徒会長と二足のわらじ「人一倍、努力」 広島商・新宅

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2018年3月6日13時09分

 ■しまっていこー 広島商

 レギュラーを目指し、練習に打ち込む。そんな当たり前だった日々を失うかもしれない。この冬、広島商2年の新宅哲也は、不安にかられていた。

 昨年の11月中旬にあった広陵との定期戦。引退する3年生に声援を送る応援団をまとめていたのが、新宅だった。かすれた声でさけび、同級生を笑わすことも忘れない。ネタでスベっても、へこたれない。まさにムードメーカーだった。

 実はその頃、新宅はすでに悩みを抱えていた。11月初旬、そのキャラクターを買われ、生徒会長への就任を打診されていた。近年、その大役は野球部員が務めることが多かった。新宅も、先輩が生徒会長の仕事で練習に遅れてくる姿を見ていた。「野球との両立ができるかどうか」。1週間ほど悩んだ。それでも、「責任感あっての広商生」と引き受けた。

 冬場は生徒会の仕事で練習に遅れるのは週に1日ほど。行事が増える春になれば、さらに練習時間は減る。「時間の使い方、考えないといけないですね」と新宅。作り笑顔に、不安が透けた。

 夏まで、残り半年を切った。2年生全員が希望通りの形で最後を迎えられないことは分かっている。ワンバウンドを体で止める捕手の基礎練習に励む新宅は言った。「人一倍、努力するしかないです」(小俣勇貴)