メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

1年生引っ張り自らも成長 久留米商・立石「まず行動」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メール

2017年4月17日23時51分

 ■しまっていこー 久留米商

 久留米商(福岡)のグラウンドの右翼で、真っ白いユニホームの1年生がダッシュをしていた。創部118年目の伝統校には今年、14人が加入した。「次はストレッチ」。2年生の内野手、立石祐太がつきっきりで指導していた。福岡県筑後地区大会2回戦で八女農を迎えた15日、試合前の風景だ。

 1年生を補助するのは本来、3年生の役目。立石に回ってきたのは、股関節の故障で思うように動けないからだ。「冬の練習も結構がんばった。抜けたくなかったんですが……」。メンバー入りできるかどうかの立ち位置だった。2月に痛みが増し、関節に生まれつきの異常があることが分かった。手術に踏み切るかもしれないという。

 一方で、新入生を手助けする役割にやりがいを感じているのも確かだ。中学時代はボーイズのチームで主将だったし、他に目配りするのは嫌いじゃない。「自分たちだって入ったときは何にも分からなかった。先輩にいろいろ教えてもらってトレーニングして、体つきも大きくなった。自分も力になりたいと思う」

 この日、同級生は投手の古賀翔大に、神代恭平が遊撃手、梶原大輔が左翼手で先発。内容はよくなかったが、9―1で勝った。立石は、1年生とネット裏でじっと試合を見守っていた。

 1年生を引っ張っていくとはどういうことか。4日前、2年生は八谷賢一監督に注意されている。1年生を集め、声を出すよう指導したことなどについてだ。声を出せというなら、2年生が出して示せばいい。ただやらせているうちは自らも変われない、というわけだ。「まず行動です」と立石。新入生と向かい合って自分たちも磨かれていく。(隈部康弘)