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独自色磨き夕張高を魅力的に 前校長、取り組み進める

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2017年4月18日00時17分

 ■しまっていこー 夕張

 新年度になった。夕張高のある夕張市は財政破綻(はたん)から10年が過ぎ、今年度から財政再建と地域再生の両立を目指している。とはいえ、人口は3月末の時点で8468人。昨年同期から、557人減っている。夕張高も、1学年1クラスで、例えば田中将也がいる2年生は20人しかいない。

 「私の地元は旧浜益村なんですが、たった一つの高校が統廃合でなくなったとたん、地域の活力がなくなるのを目の当たりにしました。それだけは避けたい」と夕張市の今勉(こん・つとむ)教育長。高校と市が共同で進める「夕張高校魅力化プロジェクト」に予算をつけている。

 高校の独自色を磨くことで、志願者の維持、増加につなげたい考えだ。昨年度の予算は250万円。このお金で、10年ぶりに復活したスキー授業の用具レンタルなどの半額補助、資格取得の際の受験料補助、夏休みの学習合宿などが実現できた。野球部が連合チームの対外試合で移動するバスの料金も、ここから出た。

 今教育長は昨年の12月末まで、夕張高の校長だった。在任中から進めてきた魅力化プロジェクトを通じて、意見交換をする機会が多かった夕張市の鈴木直道市長から直接、教育長就任を打診された。

 夕張市は市長の給与でさえ手取りで年間250万円足らず。教育長も推して知るべし、だ。「最後の仕事だと思っていますから」と今教育長。現状が劇的に好転することはないが、一つひとつの取り組みが、あすの夕張につながると信じている。(山下弘展)