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広島商で体験入寮 食トレ習慣づけ、団結力高める狙い

2017年2月17日06時37分

 ■しまっていこー 広島商

 2月のある日の午後7時半過ぎ。練習を終えた広島商の数人の選手が、西へ向かう。校舎から約2キロのところにある「庚午(こうご)寮」だ。普段は14人の部員が利用しているが、今は少しにぎやかだ。実家通いの1年生が、約3カ月間の「体験入寮」をしているからだ。

 4階建てのアパート風の建物は年季が入っている。午後8時過ぎ、1階の食堂で食事の準備が始まった。1年生がどんぶりに白米を、これでもかと盛り付ける。減量中の2年生2人以外はおよそ1キロのご飯を、おかずと一緒にかき込む。入学したときから寮に住んでいる大畑(だいばた)匠は簡単に平らげたが、体験中の越智三四郎はなんとか食べきった感じだ。

 食事後は自由時間。それぞれ入浴や洗濯などを済ませていく。1年生の使う部屋をのぞいてみた。備え付けの2段ベッドと持ち込んだ小さなテーブルやソファがあるくらい。大畑は野球雑誌を読んでいた。

 押しも押されもせぬ伝統校。寮の規律は厳しいのではないか。管理を任されているOBの妙見優太さん(23)に寮生活のルールを聞くと、意外な答えが返ってきた。

 「細かい決まりはあえて決めてません。最低限のルールは守るように、と」。午後10時に点呼、午後11時に部屋の消灯だが、それまでは携帯電話も使えるし、外でバットを振るのも自由。消灯後でも食堂で学校の課題に取り組むことができる。「夜中に腹が減って、差し入れの餅を食べたいと、起こしにくる子もいますよ」と妙見さんは笑う。

 体験入寮は毎年実施されており、食トレの習慣づけや団結力を高める意図がある。寮に入ることで野球により注力できるようになることを知ってもらう機会にもなる。数年前は満室になって抽選になるほどだったが、現在は2年生が11人、1年生はわずか3人。空き部屋が目立つようになった。

 大畑は体験入寮組を歓迎している。「心強いですね。3人だとゴミ捨てとか仕事が大変だけど、今は協力できる」。越智は寮生活で体重が増え、食トレの効果を実感している。大変だった洗濯も、ようやく慣れた。3月いっぱいで実家に戻る。これまで家族に任せていたけど、これからは「自分でします」と宣言した。

 取材を終え、午後10時ごろに寮を出た。振り返ると、暗がりに素振りに打ち込む人影が見えた。(小俣勇貴)

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