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チームプレーで肉うどん 「広商デパート」もいい勉強

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2016年12月20日09時37分

【動画】広島商野球部員が社長を務めた「第34回広商デパート」

 ■しまっていこー 広島商

 「いらっしゃいませ!」「漬けものいかがですか」

 グラウンドや体育館のあちこちで、威勢のいいかけ声が響き渡る。

 10、11の両日、「第34回広商デパート」が開催された。1983年に始まった恒例の学校行事。生徒が役員会をはじめ営業部、総務部などの役割を分担し、クラスごとに店を開く。「すべて生徒が運営する。教師はあくまで手伝いです」と山田剛司校長は言う。

 全社員(生徒)を束ねる竹内大河社長は野球部3年生部員。朝礼で「全社員一人一人が熱い心と行動で後悔のないよう頑張りましょう」と訓示して、2日間の大売り出しが始まった。

 午前10時の開店と同時に待っていたお客さんが校舎の間からグラウンドへ。目の前にある1年3組の花屋がすぐ大盛況となった。その脇には提携店の協力を得て自動車を販売するお店も。今年初出店だという。

 体育館に入ると、1、2階に本屋やスポーツ用品店、地元特産品などのお店がぎっしり。「上級生になれば、協力店や仕入れ先を新規開拓したり、商品開発もします」と語るのは広島県高校野球連盟の岡崎宏紀理事長。同校の教員でもある。

 お昼が近くなり、飲食店が立ち並ぶグラウンドへ戻った。1年8組のうどん屋に長い列ができ、野球部員も奮闘していた。エプロンをつけ、丸刈り頭にバンダナを巻き、周囲と連係して「肉うどん」をつくる。チームプレーは得意だ。「大変ですが、いい勉強になります」と小松尚輝が汗を拭けば、梶山翔貴は「昼時はやばい。びっくりです」と笑った。

 グラウンドは内野部分を除いて店舗と駐車場になっている。「あっ、でも、放課後は練習があります」と梶山。午後3時の閉店のあと、翌日の準備や後片付けなどを終えても、野球部員の1日は終わらない。(編集委員・安藤嘉浩)