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中京大中京・鈴村、代打で決勝打 繰り返した素振り実る

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2016年10月24日03時35分

 ■しまっていこー 中京大中京

 秋季東海地区大会が静岡市内で始まった。23日の準々決勝から登場した中京大中京(愛知1位)は、4―1で藤枝明誠(静岡2位)に勝って4強入り。この日輝いたのは、代打で勝ち越し打を放った背番号13の2年生・鈴村哲だ。

 1―1に追いついた六回、2死一、三塁から1年生遊撃手の山田希に代わって打席へ。盗塁で二、三塁になったあと、内角直球を右越えにフェンス直撃の三塁打。これが公式戦初安打で、「すごくうれしかったです」。右の拳を突き上げたあと、代走に1年生の谷中航が送られると笑顔でベンチに退いた。

 公式戦の出番は8月の名古屋地区予選以来。試合中に仲間から相手投手の球筋を聞き、その球をイメージしながら素振りを繰り返していた。相手は右腕。前の打席で右打者の山田が三振を喫した内容を見て、高橋源一郎監督は左打者の鈴村に代えた。「ここだと思って勝負を決めた。消極的になってしまう1年生より、あそこは一生懸命やってきた2年生だと思った」と高橋監督。期待に応えた鈴村は、「投手に向かっていこう、振り切っていこうと思っていた」。

 3得点で逆転した六回の攻撃が1年生捕手の佐古拓也で終わると、ベンチにいた鈴村はすぐさまレガースを持って佐古の元へ。八回も佐古が最後の打者になると同様に走った。攻守交代をスムーズにするため控えの2年生が走り、後輩をグラウンドに送り出す。

 「ストイックに素振りをしている先輩」と佐古。代走のあと八回に右前安打を放った谷中も、「(鈴村さんは)一人で黙々とバットを振っています」。1年生は、そんな先輩の姿を見ている。(上山浩也)