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校旗支えた1年生2人がレギュラーに 新チームで躍動

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2016年9月18日14時49分

 ■しまっていこー 広島商

 夏の全国高校野球選手権広島大会の準々決勝で惜敗した7月23日、広島商の1、2年生による新チームが始動した。それからちょうど2週間後の8月6日、チームは新監督を迎えた。

 総監督として2年間、母校をサポートしてきた若松茂樹さん(62)。在学中は4番サードで活躍した。プロ野球DeNAの二宮至・2軍監督=駒大―巨人=の同級生にあたる。

 卒業後は広島カープのドラフト指名を断り、東洋大へ進学。同級生で同じ守備位置だった落合博満・中日GM(63)を差し置いて、1年からレギュラーになった。社会人野球の三菱重工広島でも活躍し、監督も務めた実績を持つ。

 若松新監督は就任にあたり、「選手の自主性」「攻撃野球」を掲げた。「3球で終わってもええ。バットを振っていこうや。打つことじゃ。打席で見逃しを少のうしようや」

 打線の軸となる4番に据えたのは、1年生の国政雄大。176センチ、90キロという立派な体格で、新監督も「打つときに体が前後に動かない」と期待を寄せる。

 秋季地区大会から不動の4番で一塁を守る。県大会初戦の福山葦陽(いよう)戦(17日)では、一回に先制タイムリーを左前に放った。「変化球をとらえることができた。期待されているのは分かっている。自分の打撃でチームに貢献したい」

 先発メンバーに1年生がもう1人。7番三塁手の中村光希だ。右投げ左打ちで「打撃も守備も柔らかい」と新監督。福山葦陽戦では二回、満塁の走者を一掃する右翼線三塁打を放った。「自分のスイングを心がけた」と笑顔で振り返る。

 夏の大会では校旗を振る応援係を務めていた2人が、新チームで躍動している。

 9―0の七回コールド勝ち。しかし、部員10人で最後まで全力プレーを続けた福山葦陽から学ぶことも多かったようだ。試合直後のミーティング。「自分らがやれることをしっかりやろうや」とマネジャーの角永浩武(2年)が言った。試合会場から学校までは徒歩約10分。「2列に並んで帰るぞ。みんなが見とるぞ。しっかり歩いてな」

 新チームは産声をあげたばかりだ。(編集委員・安藤嘉浩)