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初戦突破、課題も明確に 光星学院、戦いを振り返って

2011年3月31日11時43分

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写真:試合を終え、スタンドにあいさつし引き揚げる光星学院の選手たち=中里友紀撮影拡大試合を終え、スタンドにあいさつし引き揚げる光星学院の選手たち=中里友紀撮影

 東日本大震災の爪痕も生々しい中での開催となった今年の選抜高校野球大会。被災地代表として注目された光星学院(八戸市)は5度目の出場でついに初戦を突破した。その戦いぶりを振り返った。

 ■好機生かす得点力を

 震災が起きた11日以降、選手たちの動揺は大きかった。遠征先の沖縄から八戸にも帰れず、そのまま大阪入り。新聞やテレビで見聞きするしかない地元や東北各地の惨状に、「野球をやっていていいのか」と、自問自答の日々が続いた。

 18日に大会開催が決定すると、懸命に気持ちを切り替えた。仲井宗基監督は「野球ができることに感謝しよう。ちっぽけなことで下を向かず、最後まで全力でプレーしよう」と選手に言い聞かせ、野球に集中する雰囲気が生まれていった。

 初戦の水城(茨城)とは被災地同士の対戦。光星は初回に、チームの「主役」である4番田村龍弘選手が先制適時打を放ったことで波に乗れた。相手のミスにも助けられた面もあったものの、自慢の打線が機能した。

 しかし、2回戦は春夏優勝経験がある智弁和歌山を追いつめたが、力尽きた。善戦の一方で課題も見えた。

 一つはあと1本が出なかった打線だ。

 6四球を選ぶなど、選球眼の良さを生かして相手投手を追い込むまではよかった。得点圏に走者を進めた回は2点を奪った5回のほか、1、2、6、8回と4度あった。しかし、安打は5本に終わり、八つを喫した三振もそのうち四つが見逃しだったように、最後の決め手に欠けた。

 好投手から簡単に点は取れない。その中でいかに得点を奪うかが勝敗の分かれ道ということを、まざまざと見せつけられた。仲井監督は「1点差も10点差も負けは負け。好機をつぶしたあとに点をとられ、私も含めて精神的に鍛え直さないと」と話した。

 主戦秋田教良投手は2試合を完投し、実力を示した。ただ、智弁和歌山戦では序盤に自己最速タイの144キロの速球を記録する一方、甘い変化球を痛打された。「緩急をつけた投球など、相手投手に学ぶ点がたくさんあった」と本人も反省する。

 チームは31日に関西を発ち、バスで1日かけて八戸に帰る。初めて生で見る震災の現場は選手の目にどう映ることだろう。選手が繰り返し口にしてきた「野球ができることに感謝する」という思いをバネに、春夏連続出場をかけた7月の青森大会で、県内各校と好勝負を繰り広げることを期待したい。(北沢拓也)

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