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2013年8月23日0時34分
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OBの田中さん「また野球を」 岩手・大槌で津波被災

写真:田中さんは選手一人一人の名前を呼びながら「守れー」と声援を送った=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場拡大田中さんは選手一人一人の名前を呼びながら「守れー」と声援を送った=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場

 【野津彩子】田中正樹さん(42)。大槌町で被災した花巻東野球部のOBだ。21日の甲子園。アルプス席でOB仲間と声援を送った。決勝は逃したが、大舞台で勝ち進む後輩たちの姿に、また前へ進む力をもらった。

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 震災前、大槌駅前で居酒屋を経営していた。店の名前は「満声天」。「満員のお客さんの笑い声が天までとどけ」という願いを込めた。2005年、常連客ら20人ほどで、店と同じ名前の草野球チーム「満声天」を結成した。

 毎週日曜、近くのグラウンドで練習し、その後は店で飲み会。だが、津波でメンバー2人が犠牲になった。田中さんは家族ともども無事だったが、店も野球道具も全てを流された。

 昨年7月、盛岡市で正式に店を再開。店内には、被災後に花巻東野球部OBから贈られた大漁旗と、亡くなったメンバーのために田中さんが作った大漁旗を飾った。メンバーの半数が町を離れ、それぞれの生活に精いっぱい。「また野球をしようなんて言えない状況だった」。でも、何かを形にしておきたかった。

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