朝日新聞デジタル

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2013年6月26日17時35分
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〈ふるさとはなれて:3〉宮崎 転校前の仲間と対戦誓う

写真:長井滉次(3年)=延岡市の聖心ウルスラ第二グラウンド拡大長井滉次(3年)=延岡市の聖心ウルスラ第二グラウンド

■聖心ウルスラ・長井滉次選手(3年)

 テレビの向こうで躍動する、かつての仲間たち――4月3日、聖心ウルスラの左腕・長井滉次(3年)は、かつて通った浦和学院(埼玉)が選抜高校野球で初優勝したことを伝えるニュースを、延岡市の自宅で見ていた。「あいつら、成長したんだな……」。うれしかったが、少し複雑な思いもあった。

 茨城県古河市に住んでいた長井は、浦和学院の野球部で1年生の1年間を過ごした。その後家庭の事情で、母親の実家があり、自分の生まれた場所でもある延岡に引っ越し、聖心ウルスラに転校した。「もっと浦学でやりたかったという気持ちもあった」。長井は振り返る。

     ◇

 引っ越し直前の昨年3月、春の甲子園出場を決めていた浦和学院での最後の練習試合で、長井に思わぬ花道が用意された。1試合で切り上げようとした相手監督に、森士監督が言った。「3イニングだけでもいいので、(もう1試合)やってもらえないか」。長井を登板させるためだった。1回と少しを投げ、無失点に抑えた。「お前も仲間だ。向こうでも頑張れ」。いつもは厳しい森の目にも、長井の目にも涙があった。

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