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第93回全国高校野球選手権大会

専大玉名(熊本)初出場
熊本ニュース

秀岳館、連打で効率的に加点 熊本、4強出そろう

2011年7月23日0時44分

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写真:鎮西―秀岳館 2回裏秀岳館1死二、三塁、平畑が右中間に適時二塁打を放ち、三塁走者白井ら2人をかえし先取点を挙げる。三塁手坂田=藤崎台拡大鎮西―秀岳館 2回裏秀岳館1死二、三塁、平畑が右中間に適時二塁打を放ち、三塁走者白井ら2人をかえし先取点を挙げる。三塁手坂田=藤崎台

写真:柿原翔樹(3年)拡大柿原翔樹(3年)

 熊本大会第14日の22日、準々決勝の残り2試合があり、4強が出そろった。秀岳館は序盤のリードを守って鎮西を下し、専大玉名は粘る城北をかわして、それぞれ3年ぶりのベスト4入り。23日は休養日で、24日に決勝進出をかけた2試合が藤崎台県営野球場である。

    ◇

(秀岳館5―2鎮西)

 秀岳館が連打などで効率的に得点し、優位に試合を進めた。2回、白井、元山が単打と盗塁を連ねて1死二、三塁とし、平畑と中山の適時打で3点。3回に右翼席に打球を運んだ橋本は、7回にも適時二塁打を放ち、リードを広げた。鎮西は5回、四球と山下の右越え二塁打で1点を返し、8回には民本の適時打で追いすがったが、11三振が響いた。両チームとも無失策の守備が光った。

■空を切った一振り、振り返れば仲間がいた 鎮西・柿原翔樹投手

 1年から鎮西の4番を背負ってきた男はこの夏、エースナンバーも背負った。通算35本の本塁打を放つ柿原翔樹(3年)だが、今大会はまだゼロ。この試合はまだ無安打だった。

 1、2年のころは本塁打を格好良く打てればいいと自由にプレーしてきた。昨夏は2試合連続の本塁打で周囲を驚かせた。だが3年になり、エースとしてマウンドに立つようになって意識が変わった。「チームのみんなに助けられている。みんなのために、どん詰まりでもどんな打ち方でも後ろにつなぐ」と。

 だがこの日、投手として2回までに3連打を浴びるなど3失点。「きつそうだな」。小学校から一緒にプレーしてきた主将の村上熙明(3年)は、責任感が強く1人で抱え込んでしまう柿原の性格をよく知っていた。村上が「守ってやる。打たせてもいいよ」とセカンドから声をかけると、少し表情が和らいだ。

 4回からは立ち直り、3点差を追って迎えた9回。先頭は柿原。「思い切り自分のスイングをしてこい」。江上寛恭監督が背中をたたいて送り出してくれた。「柿原ー、お前はホームランだろー」。スタンドからも声が飛ぶ。「最後は自分のスイングを」とグリップを強く握った。

 初球、空振り。今までの打席では考えられないようなフルスイングだった。粘った後の9球目、周囲は息をのんだ。だが最後は低めのワンバウンドの変化球に空を切り、天を見上げた。

 試合後、頭を下げる柿原に江上監督は「(エースで4番という)負担をかけてしまい、謝りたいのはこっちだ」。柿原は晴れやかな表情で言い切った。「1人で背負ってなんかいません。最後まで仲間が支えてくれました」(山本恭介)

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