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第93回全国高校野球選手権大会

明徳義塾(高知)2年連続13回目
高知ニュース

母、兄へ恩返しの力投 高知・宮本嘉生投手 高知大会

2011年7月28日15時50分

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写真:好投した高知の宮本嘉生投手=県立春野拡大好投した高知の宮本嘉生投手=県立春野

 (27日、明徳義塾2―1高知) 気迫の好投を続けていた高知の主戦宮本嘉生(かい)投手(3年)が先制を許し、8回途中で降板した。「明徳打線は全員が4番みたいで気が抜けなかった」。スタンドでビデオカメラを構えていた母の香さん(43)は「一生懸命の嘉生が出した結果だから、たたえたいです」と、マウンドを降りる宮本君を見つめた。

 宿毛市立片島中学校から、甲子園を目指して高知を選んだ。母子家庭だが、香さんは「望みをかなえたい」と3年間の寮生活に送り出してくれた。寮に入る日は約2時間半かけて香さんが車で送った。助手席で宮本君は「中学3年間野球させてくれてありがとう。これからも迷惑かけるけど自分の力を試したい」と小声で話した。

 香さんの心配を吹き飛ばすように、すぐに宮本君は野球部に溶け込んだ。今も昔も、同級生や先輩後輩が宮本君の部屋で転がり込んで遊ぶ。この日も守備陣にもりたてられ、降板するまで4安打に抑えた。香さんは「みんなに助けられてここまでやってこられたんですね」と感謝した。

 会社員の兄向途(さきと)さん(20)は、中学卒業時に「嘉生に思う存分野球をさせたい。お金は嘉生に使って」と就職を選んだ。27日は仕事で来られなかったが、今までほぼ毎日、宮本君の調子などを電話で話した。

 宮本君は大学でも野球を続けるつもりだ。「良いプレーでしか家族に恩返しができない。どこにも負けない投手になります」と力強く話した。(滝沢卓)

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