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富山大会ニュース

砺波工、甲子園で貫いた自然体 そつない攻め・堅守

2010年08月12日

 第92回全国高校野球選手権大会の1回戦で、初出場した砺波工は、強豪の報徳学園(兵庫)を相手に最後まであきらめない粘りを見せ、全国の高校野球ファンに存在を印象づけた。甲子園でチームに接していて、選手たちの「自然体」が、夢の舞台での実力発揮につながったと感じた。

写真試合に敗れグラウンドの土を集める砺波工の選手たち=中里友紀撮影

 「やれることをやるだけ」。村井実監督は、大阪入り後、しきりにこの言葉を繰り返した。選手たちも「普段通りに」と口をそろえ、チームは初の甲子園出場にも気負いはなかった。

 迎えた報徳学園との対戦。砺波工は序盤から、走者を出すと、犠打などの小技を絡めた攻撃を見せた。点こそ挙げられなかったが、得点圏に走者を置くことで、相手に重圧をかけることに成功した。

 砺波工は、富山大会5試合で犠打19を決めるなど、こうした「そつのなさ」で勝ち上がってきた。「甲子園に来たからと言って、実力以上のことができるわけではない」。安念大貴主将(3年)の言葉通りの「らしい」攻撃を甲子園でも見せた。報徳学園の永田裕治監督も「砺波工の気迫にのまれそうになった」と、序盤の勢いに舌を巻いた。

 互いに点を取り合い、1点をリードされて迎えた9回に、砺波工は粘りを見せる。斎藤恭平選手(3年)の二塁打や四球などで2死満塁とすると、球場全体に歓声がこだました。ベンチも、スタンドも、最後の逆転を信じた。

 打者は三振に終わり、強豪に勝つことこそできなかったが、伸び伸びとプレーし、9回の最後まで接戦を演じた選手たちには、球場全体から惜しみない拍手が送られた。村井監督が「練習でやってきたことはすべて出せた」と言えば、安念主将も「守備も無失策で、自分たちの野球ができた」と満足そうに振り返る好ゲームとなった。

 球場外での過ごし方もカギになった。初出場だけに、試合までの調整も課題となったが、選手たちはここでも「普段通り」を貫く。毎朝、素振りなどのほかに、宿舎周辺のゴミ拾いもした。今チームで始めた決めごとで、試合前の球場周辺や練習後の学校で繰り返してきた。中山翔也選手(3年)は敗退後、「いつも通りに過ごすことで、試合に落ち着いて臨めたのだと思う」と話した。(小峰健二)


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