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富山大会ニュース

実力伯仲、接戦の好試合多く―富山大会を振り返る

2010年07月30日

 第92回全国高校野球選手権富山大会(朝日新聞社、県高野連主催)は、砺波工がノーシードから勝ち上がった富山第一を破り、甲子園初出場を決め、幕を閉じた。大会を振り返ると、高岡商をのぞくシード3校が順調に4強入りして波乱はなかったものの、全50試合中コールドは16試合のみと実力が伯仲する様子がうかがえた。

写真砺波工の校歌を聴きながら、うなだれる富山第一の選手たち=富山市民

 決勝は、昨秋、今春の県大会決勝に進出した砺波工と、ノーシードながら、激戦区を勝ち上がった富山第一の対戦となった。

 砺波工は、初戦こそコールド勝ちしたものの、その後はすべて4点差以内の締まった試合に。不二越工との試合では、終盤に逆転し、1点差で辛くも勝った。

 そのチームを引っ張ったのは、自慢の投手陣だ。中山翔也投手(3年)は最多の4試合に先発し、28回を投げて失点8。ゴロを打たせる投球で、試合をつくった。

 優勝候補の一角として他校に研究もされる存在だっただけに、村井実監督も「中山を中心に投手陣が、よく踏ん張ってくれた」と語った。

 一方の富山第一は、コールド勝ちが1試合もなく、接戦をものにして決勝進出した。

 好投手を擁する氷見との初戦で、試合後半に逆転で勝つと、勢いに乗った。チーム打率が3割に満たなかったが、上市や桜井との対戦でも逆転で勝利するなど、勝負強さが光った。

 この2校がぶつかった決勝では、中盤までどちらに転んでもおかしくない展開となった。砺波工が終盤に振り切ったが、この接戦こそが、今大会を象徴していたと言える。

 一方、高岡商をのぞくシード3校は順調に4強入り。昨夏は3校が4強に入れずに涙をのんでおり、今大会は、波乱は少なかったと言える。

 「優勝候補の最右翼」とされた高岡商は8強で敗退したが、エース鍋田浩成投手(3年)が好投するなど、実力を見せつけた。昨夏の覇者・南砺福野も、富山との2回戦を延長で制したほか、桜井との準々決勝で、終盤に追い上げるねばり強さを発揮した。

 全50試合中、コールドは16試合のみと、圧倒的な差のある試合が少なかったことを数字が示している。

 来年への期待も見えた。4強入りした富山商は、準決勝の先発メンバー6人が1、2年生。圧倒的な打力を見せつけて勝ち上がっており、今後の活躍が期待される。また、準優勝となった富山第一を攻守で引っ張った乙野賢人捕手(2年)は、1年のころから正捕手。昨夏は準決勝、この夏は決勝で敗れており、「来年は」と雪辱を誓っていた。(小峰健二)


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