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鳴門、硬さ連鎖し7失策 2回の攻防に経験の差出る

2010年08月12日

 15年ぶりに夏の甲子園に出場し、興南(沖縄)に敗れた鳴門。何が9点差という結果につながってしまったのだろうか。戦いを振り返る。

写真試合に敗れグラウンドの土を集める選手たち=阪神甲子園球場、山本壮一郎撮影

 鳴門の森脇稔監督(49)は、試合前から異変を感じていた。選手たちは笑顔だったが「表面上だけ。普段と様子が違った」。ただでさえ緊張するのに、春の選抜大会の優勝校・興南を見ようと約3万6千人も観客がいた。「甲子園の雰囲気にのみ込まれた」と石堂忠継主将は言う。

 それに、興南は4季連続の甲子園出場だった。この経験の差が表れたのが、2回の攻防だった。

 鳴門は、大会屈指と言われる興南の島袋洋奨投手から無安打で1死一、二塁としたが、島袋投手に踏ん張られてしまい無得点。その裏、鳴門は二つの失策で3点を先行された。先に点を取って守りきる展開を狙っていたのに、逆になってしまった。「ピンチこそ笑顔で」と立て直そうとしたが、重苦しい雰囲気が取り払えない。硬さは連鎖し、計7失策を出した。

 だが、完投した鳴門の吉田忠浩投手の自責点は1。無失策なら1失点だった計算だ。打線も5度、得点圏に走者を進めた。3点以上を追う展開では強攻策が基本となるが、島袋投手は最速145キロの速球でコーナーいっぱいに突いてきて、打ち取られた。投手の集中力にねじ伏せられた形だが、中盤までにもう1本出ていれば、紙一重の勝負に持ち込めたかも、と感じた。

     ◇

 県高野連は、今秋の県大会で優勝したチームを、来年春、沖縄に遠征させる。現地のチームに胸を借り、徳島県勢の強化を図るのが狙いだ。鳴門と興南の対戦は、徳島と沖縄の実力の差を計るいい機会だったともいえる。(関謙次)


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