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佐野日大、スパイクはすべて手縫い 足元支える職人2代

2010年08月08日

 夏の甲子園で8日に関東一(東東京)と対戦する佐野日大(栃木)を、足元から支える職人がいる。「ヨコタスポーツ」(佐野市栃本町)のスパイク職人、横田誠さん(34)。佐野日大と店は40年前、父の代からの付き合いだ。

写真佐野日大の宿泊先のホテルで、坂田諒選手(右)のスパイクのメンテナンスをする横田誠さん=大阪市淀川区、緒方写す

 「履いている感覚がない」。1番打者の片野将大選手は、横田さんのスパイクをそう表現する。初めて履いた瞬間、選手たちは驚いた顔をして、それからニコッと笑う。「これが大好きなんですよ」と横田さん。

 「足は同じ人でも左右でサイズも形も全然違う」と部員全員の左右の足形をとり、手縫いで作る。普段は1足に2週間かかるが、今回は甲子園に間に合うよう、9日間で22足を仕上げた。完成後は大阪市淀川区にあるチームの宿舎まで車で9時間かけて届けた。

 スパイク作りは父の勝さん(63)が47年前に始めた。スポーツメーカーに依頼を受け、巨人の長嶋茂雄さん、王貞治さんや現在の東京ヤクルトの選手らのスパイクを作ったという。しかし、「もう使い捨ての時代。時代遅れだ」と1994年にいったんスパイク作りをやめていた。

 「父のようになりたい」と思いながら育ち、10年前に後を継いだ横田さんは「自分の所にしかない技術で、選手に感動を与えたいんだ」と半年かけて父を説得。3年前にスパイク作りを再開した。

 今は大阪で選手たちのスパイクをメンテナンスしている。「自分が作ったスパイクを履いてもらって、勝ってくれたら最高ですね」(緒方雄大)


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