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南北海道ニュース

後手後手、でも食い下がった 北照の戦いを振り返る

2010年08月11日

 第92回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)。南北海道代表の北照は、4カ月余り前の選抜大会で8強となったチームだ。夏も躍進を期したが、長崎日大との試合の主導権を奪えず、2―4と、「初戦の壁」を破れなかった。

写真大声で歌いながら甲子園へ向かう選手たち=兵庫県西宮市

 1回の攻防が試合を大きく左右した。先攻の北照は2死一、二塁の好機で先制できず、その裏、又野知弥投手(3年)が相手先頭打者にスライダーをすくい上げられ、先制本塁打を打ち込まれた。点を取りたい場面で取れず、逆に又野投手は得意球を打たれ、いつもの強気の投球ができなくなった。

 だが、そこで簡単に崩れないのが北照だ。又野投手と仲良しの西田明央捕手(同)が2回、死球の一塁走者を牽制(けんせい)で刺し、流れを引き戻す。4回には又野選手が自ら左翼越え本塁打。豪快な一発で五分に戻ったかに思われた。

 しかし、その裏2死二塁からフォークを打たれ、2点本塁打で再び引き離された。西田捕手は「外角低め。悪い球ではなかった。問題があったとすれば僕の配球」と又野投手をかばった。

 雨で1時間22分の中断。又野投手は気持ちを切り替え、リズムを取り戻す。

 ここから勝利への流れは蛇行する。

 5回。北照が1死一、三塁の好機で一塁走者が盗塁を仕掛けると、相手捕手がこれを阻止。さらに邪飛を一塁手が転倒しながら好捕すれば、その裏、今度は西田捕手が二盗を刺して攻撃の流れを断った。7回の北照の得点機は、相手右翼手がダイビングキャッチをみせ、互いに追加点を許さない。

 そして8回。北照は1点差に迫り、なお無死二塁。打者は本塁打を打っている又野選手。狙い通りの直球が来たが「力んでしまった」。遊ゴロに打ち取られた。河上敬也監督は「先手を取れず、後手に回ってしまった」と残念がった。

 北照の夏1勝はかなわなかったが、甲子園に向かうバスの中で選手たちが声を合わせて歌った「栄光の架橋」は、ともに苦しい練習をしてきた者たちが共有したかけがえのない「時間」を感じさせてくれた。やっぱり、野球はいいなあ。(岡田和彦)


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