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〈球音〉開星、白星すり抜けた まさかの落球、9回悲劇

2010年08月12日

 「落下点に入ったので、もう終わったと思った」。1点リードの9回2死満塁。開星のエース白根は、中堅に上がった打球と外野手の位置を確認すると、捕手の方を向いて雄たけびをあげていた。

 だが、次の瞬間――。「どんどん走者がかえってきた。何がなんだか、分からなかった」。中堅手が、まさかの落球。すでに本塁近くまで歩んでいた背番号1の前を、逆転の2者が駆け抜けた。

 185センチ、91キロ。ひときわ目立つ体の2年生は、投打に豪快だった。右横手から、140キロ台後半の速球を投げ込む。打っても7回の左越え本塁打や二塁打2本で3打点。やんちゃそうな丸顔をはじけさせて、走り回った。

 しかし、投球内容は楽ではなかった。「粘られて、三振を取りにいってしまった。もっと抜いたり、かわせば良かった」。9回も2死走者なしから食い下がられる。安打に死球、失策で1点差。さらに安打で満塁になっていた。

 じわじわと詰め寄られていただけに、打球が上がった喜びでチームに一瞬のすきが出来たのかもしれない。落球があった時点で、数人の仲間が試合後の整列のため本塁付近に集まりかけていた。

 「早く終わりたいという気持ちがあったのかな。球を捕るところまで見ることを徹底していたけど、最後の最後で……。甲子園の怖さですね」と山内監督。白根は「一球一球、何が起こるか分からない。気を引き締めて、これから1年をやりたい」。170球を投げた右腕が、大きな教訓を持ち帰る。(上山浩也)

■白根支えた出射、打撃でも存在感

 2年生エースを捕手として支えた開星の出射。4番としても1回に適時二塁打、4回には勝ち越しの足がかりとなる左前安打を放つなど、もり立てた。9回、まさかの落球で逆転された後も、すぐに白根に駆け寄り声をかけ、反撃にかけたが、及ばず。「ここまでやってこられたのは、白根のおかげ」と感謝を口にした。

 ●山内監督(開) 「最後にうちはセンターが落として、相手はダイビングで捕る。集中力の差が勝敗を分けたのではないでしょうか」


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