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新潟大会ニュース

「最高の仲間と野球できて誇り」 8強新潟明訓が帰郷

2010年08月22日

 第92回全国高校野球選手権大会で創部初の8強に輝いた新潟明訓の選手らは21日、帰郷した。春夏連覇の興南(沖縄)を苦しめた強豪の報徳学園(兵庫)にわずか1点差で敗れ、4強に手は届かなかったが、全国水準以上の実力を見せつけた。新チームは、秋の大会に向け、23日から始動する。

写真帰校式であいさつする田村昌大主将=新潟市江南区北山

 新潟空港では21日、約50人が選手たちを出迎え、航空会社の社員が「感動をありがとう」と書いた手作りの横断幕も掲げられた。新潟市江南区の同校では帰校式が開かれ、生徒や市民らが出迎えた。田村昌大主将は「最高の仲間と最高の舞台で野球をできたことが誇り」、池田駿投手は「自分たちだけの力でなく、強い声援のおかげです」とあいさつした。

 甲子園で、左腕の池田は3試合に先発。切れのある変化球で相手打線をほんろうした。継投した右腕神田健太も威力ある直球で抑えた。「二枚看板」は3試合で失点5。西日本短大付(福岡)戦では完封リレーを見せた。

 打線は京都外大西(京都)戦で計13安打。1回に田村が先制の中越え適時二塁打を放ち、勢いに乗せた。

 各対戦校は、「長打も多く、攻撃面で一枚上だった」(京都外大西・上羽功晃監督)「両投手とも素晴らしかった」(西日本短大付・西村慎太郎監督)「最後まで粘り強い、素晴らしいチーム」(報徳学園・永田裕治監督)と、新潟明訓の戦いぶりをたたえた。

 新潟明訓が甲子園でもひるまない、全国水準以上の力を築いた背景には、年間の練習試合約100試合の約9割を県外の強豪校との対戦に充てたことがある。「苦戦しながらでも試合をして実力を磨いたほうが、いいものを作れる」と佐藤和也監督は言う。

 6月には今夏の甲子園にも出場した前橋商(群馬)と対戦、4―0で快勝した。池田が完封し、打線がつながった。池田は「あの時の投球は本当に自信になった」と、その手応えを忘れていない。

 課題も見えた。西日本短大付の左腕森達也は軟投派。100キロ前後の緩い変化球に左打者がことごとくタイミングを崩された。「打撃フォームが乱れてしまった」と佐藤監督。

 続く準々決勝までは中1日。打撃練習では、報徳学園の140キロを超える速球派田村伊知郎を想定し、修正を試みた。だが結局、試合では左打者がわずか1安打。

 タイプの違う好投手と連続して戦う甲子園。いかに短期間で「修正」していくかが4強進出のカギを握る。(富田洸平、伊木緑)


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