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北北海道ニュース

旭川実、「らしさ」随所に 劣勢ながら最終回に粘り

2010年08月12日

 北北海道代表・旭川実は11年ぶりの夏の甲子園。対戦した佐賀学園は、投手を中心に守り、バントなど小技を絡めた攻撃をする似たタイプのチームだ。その相手に主導権を握られ、思うような試合運びができずに1―5で敗れた。夏の甲子園3度目にして、初の初戦敗退となった。

写真試合に敗れ、スタンドへのあいさつを終えて戻る旭川実の選手たち=長島一浩撮影

 試合開始が午後6時5分にずれ込んだナイトゲームのポイントは1回にあった。

 相手投手は立ち上がりの制球に苦しみ、旭川実は四死球などで2死満塁とした。ここで攻め切れれば優位に立てる局面だ。だが、勝負どころで1本が出ない。それが相手投手に立ち直るきっかけを与え、その後は抑えられた。

 一方の旭川実・鈴木駿平投手(3年)。先頭打者は無難に抑えたが、2番打者にファウルで粘られ、13球目を中前に運ばれた。粘り合いに負けまいと力が入ったのか、高めに浮いたところを捕らえられた。その後も低めに球が集まらず、守備の乱れもあって先制を許した。

 北大会では劣勢を跳ね返して勝ち上がったが、甲子園ではそうはいかず、2回にも2失点。5回途中で降板した鈴木投手は「力負けでした」。継投した成瀬功亮(こうすけ)投手(同)は最速145キロを記録した。

 終始、劣勢に立ちながら最終回に見せた粘りは、旭川実らしさそのものだった。

 代打の原尚輝(なおき)選手(同)が安打で出塁、代走が盗塁を決め、すかさず金丸遥亮(ようすけ)選手(同)の鋭い中前安打でかえす。「ミラクル」と言われたかつての旭川実の鮮やかな攻めをほうふつさせる打線のつながりだった。7回に代打で出た金丸選手は2打席連続の安打。「成瀬が投げる球を打っているので速いと感じなかった」という。

 ほかにも、大保(だいぼ)拓真選手(同)の好走塁、主将の細坂一騎二塁手(同)の好守備など、随所でみせた旭川実らしさは、「伝統」として後輩たちに引き継がれるに違いない。「野球を通じた人間形成」を掲げる岡本大輔監督、坂口新(あらた)部長のもとで、次はどんなチームが育ってくるか、期待したい。(成田認)


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