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宮城大会ニュース

仙台育英、2枚看板の好投光った 守備の好プレーも鮮烈

2010年08月19日

 第92回全国高校野球選手権大会3回戦で春の覇者興南(沖縄)に惜敗したものの、2年ぶりに16強入りした仙台育英。土壇場の逆転劇、延長の末の勝利と、ねばりの野球に甲子園は沸いた。その戦いぶりを振り返る。

写真試合を終え、甲子園を後にする仙台育英の選手たち=飯塚晋一撮影

 ●低めの投球必要

 1回戦の開星(島根)戦と2回戦の延岡学園(宮崎)戦は田中一也が、興南戦は木村謙吾が、それぞれ好投して試合を作った。

 宮城大会3回戦で熱中症で倒れた田中。復帰後初登板となった開星戦では140キロ台の直球と低めの変化球を織り交ぜ、8回から2イニングを投げて無安打無失点。延岡学園戦でも木村を好救援した。

 興南戦は、2試合で計12失点の木村が4回途中から救援。スライダーとスローカーブを効果的に使い、1安打無失点とエースの風格を取り戻した。ただ甲子園出場校は高めを狙い打つので、いかに低めに球を集めるかが課題だ。

 守備では好プレーが目立った。開星戦では1点リードの9回2死一、二塁、左翼を守った三瓶将大が左中間への飛球をダイビング捕球。延岡学園戦では7回無死一塁で田中が投前バントをダイビング捕球、ピンチをしのいだ。遊撃手の日野聡明もヒット性の当たりを好捕するなどし、失策は3試合で一つだけだった。

 ●出なかった一打

 打線を勢いづけたのは三瓶と日野。三瓶は開星戦では6回に同点打、9回は逆転勝ちにつながる左前安打を放った。興南戦では唯一の得点となる中越え本塁打を打ち、2試合(延岡学園戦は欠場)で7打数4安打と当たった。

 日野はラッキーボーイ。開星戦で9回2死満塁で中飛を打ち上げたが、これが敵失となって決勝点に。延岡学園戦では12回1死満塁で遊撃手のグラブをはじく勝ち越し打を放った。

 三瓶、日野は主将の井上信志とともに「千回スイング」をしてきた仲で、いずれも思い切り振り抜く姿勢を貫いた結果だった。チーム打率は3割2厘。3試合に出場した選手中、トップは14打数6安打の井上(4割2分9厘)。だが、さらに上を目指すには好機であと一打が必要だった。

 ●各方面から支え

 甲子園で勝ち抜くには打力が欠かせず、チームは打撃練習に力を入れた。阿部鷹太、遠藤太陽、狩野稔基の3年生3人はバッティング投手として日々100球以上投げた。狩野は「少しでも仲間が上達するように」と昨冬には1日300球投げたことも。

 スタンドでは多くの部員がチームを支えた。応援団長の鈴木亮平は応援で使う25曲のうち、メンバーの特徴に合わせ10曲以上を新たに用意。チームは負けたが「みんながひとつになって応援をしてくれたのでうれしい」と話した。(橋本佳奈)


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