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香川大会ニュース

「よくやった」「お疲れさま」 応援団も大沸騰 香川・英明

2010年08月08日

(7日、英明4−8八戸工大一)「よくやった」「頑張った」。試合終了の瞬間、一瞬の静寂のあと、三塁側の英明応援団から大きな拍手がわき起こった。

写真6回表、英明の攻撃。2死一、二塁で西岡の同点打に沸く応援席=阪神甲子園球場
写真試合終了の瞬間、がっかりとした表情を浮かべる英明の応援団。タオルで涙をぬぐう女性も=阪神甲子園球場

 7日午前5時と午前10時、高松市亀岡町の学校などから計22台のバスに分乗して駆け付けた応援団は約1千人。生徒や保護者、そして野球部OBらが顔をそろえた。生徒らは「英明カラー」のオレンジやブルーのTシャツなどを着た。

 4点を先行された6回、1点を返すと、応援席のブラスバンドから「待ってました」とばかりに「金毘羅船々」が演奏された。甲子園で得点すれば香川の伝統的な曲で盛り上げようと決めていた。ブラスバンドを指揮する山本伊織さん(17)は「やられたら取り返すのが英明の野球」と喜んだ。さらに1点追加後、1番西岡勇魚選手が中越え三塁打を放ち同点に。祖母の美紀子さん(74)は「涙が出るほどうれしい。孫は7人いるが男の子は勇魚の1人。男らしい選手になった」と父の意通人さん(49)と大喜び。いとこの心良さん(11)も「香川大会でホームランボールをくれた。めっちゃかっこいい。ソフトボールをしているのでいつかお兄ちゃんみたいな選手になりたい」とメガホンをたたいた。

    ◎   ◎

 香川大会の勢いを取り戻したかに見えた英明。だが8回に平井和貴投手がつかまる。じっと見ていた野球部OBで2年前の主戦田中智也さん(19)は「変化球をねらわれたか」と唇をかんだ。2年前、香川大会ベスト4をかけた高松商戦で田中さんは先発し、終盤で平井投手へマウンドをたくした。「当時はまだ1年生だった。まさか甲子園のマウンドに立つとは。頼もしくなった」

 9回、4点を追う最後の攻撃。先頭の西岡選手が出塁したが続く2番喜多村拓真選手、3番平井投手が相次いで倒れた。最後の打者中内大登選手も惜しくも三振に。創部6年目での甲子園出場だったが、「一勝」はおあずけになった。応援に駆け付けた初代主将の引田貴也さん(23)は「僕らを甲子園につれてきてくれた。ありがとうと言いたい。まさかこんな短期間で甲子園の舞台に立てるとは。当時のぼくらはオリーブスタジアム(現レクザムスタジアム)で野球できるだけでもうれしかった。次の代がさらに上を目指してほしい」と後輩たちにエールを送った。

 平井投手の父、弘次さん(43)は「息子は子どもの頃、『父親が厳しくて野球でしばかれる』なんて卒業文集に書いていた。けれどいつの間にかチームを引っ張る選手にまで成長した。甲子園で投げる姿は夢のようだった。今はお疲れさまと言いたい」とにっこりと笑った。(佐藤常敬、池田良)


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