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群馬大会ニュース

前橋商、終盤力尽きる 3年ぶり16強ならず

2010年08月15日

 前橋商は14日の2回戦で北大津(滋賀)と対戦し、3―9で敗れた。3年ぶりの16強入りはならなかったが、選手たちは最後まで必死にボールを追いかけた。試合後、ユニホームを真っ黒にした選手たちは、晴れやかな表情で球場を後にした。

写真3回表、マウンドの野口亮太投手(右)に声をかける原田義明捕手=水野義則撮影

■主将の意志、後輩へ

 腕に砂をつけ、真っ黒なユニホーム姿でグラウンドから引き揚げた。主将で捕手の原田義明君(3年)に涙はなかった。

 「3年間が終わったんだな」。試合に敗れ、ぼんやりと思った。

 県内の公式戦で負けることがなく、全国大会出場を決めた今年のチーム。だが、力に自信のある選手たちをまとめるのは簡単ではなかった。

 前主将の兼島兼実君は、自分から動いて、周りを引っ張っていくタイプだった。捕手としても偉大だった。だからこそ、「比べられるのはプレッシャーだった」と、きまじめな原田君は打ち明ける。

 群馬大会前、高崎高との練習試合で、1―10で大敗した。試合後、メンバーを集め、厳しい口調で言った。「勝ちたいやつだけ残れ。ふざけてるんだったら、やめてくれ」

 正選手に声を掛けるだけでなく、ベンチに入れなかった選手にも気を配った。チームは練習でも気を抜くことはなくなったという。

 この日は4人の投手を支え、リードの大きかった二塁走者も本塁から刺した。選手たちに「焦らないで」「落ち着いて」と励まし続けた。

 勝山大輝君(3年)は試合後、「自分たちが言うことを聞かないことが多くて、ストレスもためさせてしまったと思う。でもあいつがキャプテンで良かった」と言った。

 右翼手として出場した森沢翼君(2年)は新チームでは捕手になりたいという。「すべてがそろい、周りを見ることもできる原田さんみたいになりたい」

 原田君が前主将にあこがれたように、主将の意思は後輩に引き継がれようとしている。(新宅あゆみ)


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