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福井大会ニュース

福井商アルプス席超満員、最後まで熱い声援

2010年08月16日

 5千人収容の三塁側アルプススタンドは超満員。4年ぶりのベスト16はかなわなかったが、福井商の応援団はおそろいの黄色いメガホンで、それぞれも思いを胸に最後まで声援を送った。

写真黄色いメガホンを回して声援をおくる応援副団長の大岩孝徳君(中央)=阪神甲子園球場

 応援に駆けつけた屋敷謙太三塁手の兄駿太さん(20)は、この日が誕生日。前夜、屋敷選手から「明日、誕生日プレゼントに打つよ」とメールが届いた。駿太さんは福井商OB。同校が2年前に甲子園に出た際、ベンチから声援を送った。「甲子園で試合に出られなかった悔いがあります。弟は1球1球を大事にがんばってほしい」と話した。

 6回裏に先頭打者の屋敷選手が左前安打を放つと、駿太さんは「ほっとしました。弟の姿を甲子園で見られたことが何よりの誕生日プレゼントです」と、目を細めた。

 最前列、全身を使って迫力ある応援でスタンドを盛り上げたのは、応援副団長を務めた野球部員3年の大岩孝徳君(18)。ポジションが投手だったこともあり、長谷川貴大捕手と練習でバッテリーを組むこともあった。

 練習中、左足首を骨折。けがのせいにできないが、自分も甲子園のマウンドに立ちたかった。長谷川選手の帽子のつばの裏に「暴れてこい!」と、自分の気持ちを投影したメッセージを書いた。

 7回裏に長谷川選手が右前適時打で1点を返すと、大岩君は感極まって応援団長の3年・黒田啓悟君(17)や他の部員と抱き合った。試合が終わると「とにかく今は『お疲れさま』とねぎらってやりたい」と声を震わせていた。

 私設応援団長の西村敏明さん(68)は、福井商を応援し続けて52年。この日も選手と同じユニホームをまとい、大きな声援を送った。5回表、福井商が1死満塁のピンチを迎えると、「ファイト!」と1人席を立ち上がり、応援席に活を入れた。試合後は会場から出てくるアルプス席の観客一人一人と握手し、目に涙をうかべながら丁寧にお礼を述べた。「北野監督40年間ご苦労様です。福井商、いい思い出をありがとう」(小池寛木)


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