ここから本文エリア

東東京大会ニュース

関東一、25年ぶり8強入り チームワークで実力発揮

2010年08月20日

 東東京代表の関東一は、夏の甲子園で25年ぶりの8強入りを果たした。原動力となったのは、堅守から流れを作る攻撃力と、それを発揮させたチームワークだった。

写真試合に敗れ、スタンドの応援団にあいさつに向かう関東一の選手たち=竹花徹朗撮影

 米沢貴光監督が「もともと2008年の甲子園メンバーより総合力は上」と評していたこのチーム。だが、個性が強く、自分の結果にこだわる選手が多かった。課題は技術よりも精神面。「いかに自己中心的なところを変えられるか」にかかっていた。

 「打てなくても守備で貢献できればいい」「エラーも監督の責任。ただ、エラーで落ち込むのは自分の責任だ」。米沢監督は根気強く説いた。選手たちも、昨秋の都大会本大会の初戦で敗退したことをきっかけに、「チームが勝つために何ができるか」を考えるようになったという。

 半年間かけて培ってきたチームワークは本物だった。「個が強いだけあって、一つになると何倍もの力になった」と本間諒主将。春の都大会は4強入り。東東京大会は決勝で劇的なサヨナラ勝ちを収めて甲子園にやってきた。

 甲子園で光ったのは打力と機動力だった。全4試合で5本塁打を含む2けた安打を記録。1番山下幸輝選手の出塁率は6割を超え、2番の渋沢麻衣弥選手はセーフティーバントや盗塁で相手を揺さぶった。東東京大会の直前の手首の骨折から復調した伊藤慎二選手が3番に座り、4番の宮下明大選手、5番の本間選手とともに長打力を発揮した。

 その攻撃力は確かな守備力に支えられていた。内外野とも打者によって細かく守備位置を変え、風を計算に入れながら安打性の飛球や強い当たりを好捕。エース白井慶一投手の粘投を支えた。

 白井投手は全4試合に登板し、3試合で完投。90キロ台のカーブと130キロ台の直球を武器に、カウントが悪くても走者を背負っても、「仲間が助けてくれる」とポーカーフェースを貫いて、566球を投げ抜いた。

 いつも笑顔が絶えないチームだった。準々決勝で敗退した後も、選手の笑顔が印象的だった。米沢監督は「100%力を出し切ったので悔いはない」。本間主将は「08年の先輩の16強は超えられた。今度は自分たちを超えて初の4強を目指してほしい」と新たな目標を後輩たちに託した。(千葉恵理子)


ここから広告です
広告終わり

このページのトップに戻る