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青森ニュース

八戸工大一、初戦突破を達成 貫いた「攻めの野球」

2010年08月15日

 12年ぶりに夏の甲子園に戻ってきた八戸工大一。就任3年目の長谷川菊雄監督(33)のもと、過去4度かなわなかった初戦突破を果たした。2回戦で好投手を擁する成田(千葉)に2―10で負けたが、11安打を放つなどチームは最後まで「攻めの野球」を貫いた。

 初戦の英明(香川)戦は、開幕日の第3試合。八戸工大一は準備に余念がなかった。香川大会のビデオを取り寄せ、チーム打率3割9分7厘の相手打線を研究。前日には、試合と同じ時刻に甲子園に足を運び、風向きや日差しの向きを確認した。

 準備に多くの時間を割くのは、「イメージできないことは実現しない」という長谷川監督の考えからだ。青森大会も、イメージ作りの準備には決して手を抜かなかった。大会前の7月1日。選手たちは決勝が行われる青森市営球場を借り、決勝戦から優勝後の閉会式までを「予行演習」した。優勝旗を受け取る姿を想像し、校歌を全員で歌った。青森大会本番で、イメージしていたものが現実になった。

 イメージ作りは、甲子園でも変わらなかった。初戦の英明戦は主戦中山と捕手小笠原のバッテリーが、事前の打ち合わせどおり内角高めを突く投球で、4番の強打者を無安打に抑えた。

 2回戦の成田戦でも、相手投手の投球を事前に調べ、スライダーには手を出さず直球を狙う打撃を繰り返し練習。千葉大会決勝を被安打1で駆け上がった投手に、中村の2打席連続二塁打など11安打を浴びせた。

 ただ、2回戦は中軸が振るわず打線がつながりを欠いた。ヒット・エンド・ランと盗塁も相手投手に警戒され、持ち味を生かしきれなかった。2試合無安打だった3番打者の佐々木周は「まわりに迷惑をかけて申し訳ない」とうつむいた。でも、佐々木周はまだ2年生。甲子園の経験は、来夏を狙う彼にとって大きな経験になっただろう。

 八戸工大一のメンバーは全員が県内か岩手県北出身者。地元の仲間と一緒に甲子園出場を果たし、青森山田、光星学院の県内2強を崩した。長谷川監督は「今後、県内は強豪校が乱立する時代になると思う」と語った。

 私立強豪校に刺激を受け、地元勢で作り上げた八戸工大一の活躍に、県内各校もまた大きな刺激を受けただろう。互いにレベルアップが図られ、全国でも通用するチームがいくつも生まれてくることを期待したい。(藤原慎一)


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