ここから本文エリア

秋田大会ニュース

能代商、崩れた「全員野球」 守備乱れ打線つながらず

2010年08月15日

 25年ぶり2回目の甲子園出場を果たした能代商は13日、鹿児島実(鹿児島)と対戦し、0―15で敗れた。バッテリー中心の守備とつなぐ打線。秋田大会を制した「全員野球」も甲子園では影を潜めた。逆に、守備のミスをきっかけにリズムを失った。

写真試合に敗れ、グラウンドの土を集める能代商の選手たち=竹花徹朗撮影

 県勢の得点力不足が言われて久しい。この試合も、能代商打線は散発3安打で、12三振。三塁を踏めなかった。

 「ワンバウンドのスライダーを振ってくれた」と鹿児島実・主戦用皆崚君。ボール球になる変化球を見極められず、バットは空を切り続けた。工藤明監督は「打撃力に大きな差があった」。

 くしくも、春の選抜大会で北照(北海道)に敗れた秋田商・太田直監督も同様の感想を残している。「ここ一番でランナーをかえす、打力の必要性を感じた」

 だが、問題は打力の差だけではない。

 試合前のノックでは硬さを見せなかった選手たちも、試合が始まると一変した。鹿児島実・藤田亮馬主将は「(能代商は)久しぶりの甲子園で緊張していた」。

 1回、投手の保坂祐樹君がボークをとられ、走者が進塁。ここから死球、失策が続き先制点を許す。2回は、2死から失策も絡み失点した。

 この日、チームは6失策を記録。勝利を目指すチームにしては多すぎた。「序盤で離されるような展開にしたくなかった」という工藤監督のプランもすぐさま崩れた。

 守備の時間が長くなったことで体力が消耗し、打撃でも思い切りのよいスイングができなかった。相手投手を波に乗らせてしまった。

 吉岡達也主将は「投手も打者もレベルが違った」。だが、「ゲーム」では強いチームが勝つとは限らない。最少失点での接戦に持ち込めば、勝機は生まれるはずだ。

 県勢はこれで13年連続初戦敗退。だが、光明も見えた。保坂君に加え、石川大成君、山田一貴君は2年生。3番手投手として堂々とした投球を披露した畠山慎平君、安打を放った平川賢也君はまだ1年生だ。成長に期待したい。(笠井哲也)


ここから広告です
広告終わり

このページのトップに戻る