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愛知大会ニュース

中京大中京、守り勝つ野球貫く 失点直後、鮮やか逆転

2010年08月10日

 昨年の覇者は、苦しみながらも、甲子園での1勝をもぎ取った。9日にあった第92回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社・日本高校野球連盟主催)の1回戦で、愛知代表の中京大中京は、山口代表の南陽工を逆転で破った。先制されたのも、1点差の試合も、この夏では初めて。だが選手も監督もあせらず、本来の「守り勝つ野球」を貫いた。2回戦は14日(第8日)午後1時半から、早稲田実(西東京)と対戦する。

 息詰まる接戦を終盤、中京大中京が逆転勝ちで制した。

 大会屈指の右腕、南陽工のエース岩本は140キロ超の直球とフォークがさえた。中京は5回に無死一、二塁、6回には1死一、三塁とするが、犠打の失敗や併殺で、好機を逃す。直後の7回に先制を許した。

 中京は冷静だった。大藤監督は「少しずつ芯でとらえてきている」、磯村主将も「好機はつくれていたので焦りは全くなかった」。その裏、福島が四球で出塁、1死二塁から小木曽が左中間に適時三塁打を放ち、中継が乱れる間に一気に生還し、2点を挙げた。

 先発の浅野は変化球を低めに集めた。守備も内野は2併殺を奪い、外野は5回に右翼手小木曽が好返球で本塁で刺し、6回には中堅手岩月が右中間の飛球を好捕するなど、伝統の堅守を見せた。

 7回2死一、二塁から救援した森本は「去年の経験があるから落ち着いて投げられた」と、最後を締めた。

    ◇

■先発浅野が好投、自己採点「75点」

 投手の浅野文哉君(2年)が夏の甲子園で初めて先発に立った。春の選抜大会の初戦で、救援に出たものの緊張から四球を三つ出して降板していた。「周りの空気にのみ込まれないようにしよう」と心がけて、7回途中まで被安打7、1失点に抑えた。

 浅野君は、序盤から落ち着いて、低めの内角を狙って投げ、内野ゴロの山を築いた。中盤以降は下半身の疲れから球が浮き始めた。しかし7回無死、三塁打を浴びた。いつもならこの後の打者にはスライダーを投げて逃げていた。「つらい時こそ攻めろ」という大藤敏行監督の言葉を思い出して気持ちを切り替えた。4番、5番をうち取る。だが直後、先制点を許した。

 エース森本隼平君(3年)にマウンドを譲る。それでも「成長した。75点」と自己採点を披露。「春に迷惑をかけた分、夏は僕がみんなを助ける番。これからが勝負」と話した。


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