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愛知大会ニュース

中京大中京、一丸でつかんだV 188校の頂点に

2010年07月31日

 全国最多の188校の頂点に立ったのは、昨年の覇者、中京大中京だった。30日にあった全国高校野球選手権愛知大会(朝日新聞社・県高校野球連盟主催)の決勝で、中京大中京は初優勝を目指す愛知啓成を7―2で下し、2年連続26回目の優勝を果たした。中京大中京は、敗れた187校の思いを乗せて、そして昨年に続いて深紅の大優勝旗を手にするため、阪神甲子園球場で8月7日に開幕する選手権大会に挑む。

写真中京大中京の磯村嘉孝君=岡崎市民、遠藤啓生撮影

■芽生えた自覚、連覇の重圧克服 中京大中京・磯村君

 最後の打者を三振にうち取った。ウイニングボールを手にマウンドに向かっていった。「甲子園の優勝の時を思い出した」という主将で捕手の磯村嘉孝君(3年)。左手のグラブを大きく上げて、投手の森本隼平君(3年)とハイタッチを交わした。

 4番打者として先制点をたたき出すなど4打数3安打2打点。6回には「相手に流れがいきそうだったので何とかしたかった」と牽制(けんせい)球で一塁走者を刺すなど冷静に試合をコントロールした。試合後、「優勝旗を1人で返しに行くのだけは絶対に嫌だった。みんなと一緒に行けて、ホッとしています」と、ようやく表情を緩めた。

 この1年は、重圧との戦いだった。昨夏の全国優勝は、広島カープに入団した堂林翔太選手や、法政大に進学した河合完治選手らの圧倒的な攻撃力で勝ち取った、と言われた。それと比べ、「正直、このチームの力は落ちる。去年みたいに中心になれる選手がいない」と磯村君。そのため2年生ながら、甲子園で2本塁打を放った磯村君にかかる重圧は大きかった。

 今春の選抜大会の準々決勝で広陵(広島)に1―5で完敗、好機をつくることができなかった。春の県大会では左ひざを負傷。ベンチから見守った決勝で、東邦に敗れた。けが人が相次ぎ、東海大会では初戦で敗退した。打てるのか、勝てるのか……。昨夏の覇者の自信は失われ、弱気に変わり、そして焦った。

 6月、大藤監督の今夏限りでの退任が決まったことを告げられた。それが逆にチームを一つにするきっかけになった。大藤監督の「普段通りにやれば結果はついてくる」との言葉に落ち着きが出た。「今年は、僕が相手からマークされる存在」。チームの中心選手になるという自信と自覚も芽生えた。

 「高校で一番長い夏にしたいです」。重圧を抜けた今、目指す目標に甲子園連覇を掲げた。(加藤勇介)


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