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読書で集中の「儀式」、公立の意地支えた 岡崎商

2010年07月27日

(高校野球 中京大中京10―0岡崎商 6回コールド)

写真試合が終わり、応援席にあいさつした後、泣き崩れる岡崎商の選手たち=岡崎市民、遠藤啓生撮影

 6回1死満塁、あと2点を失えばでコールド負けになる。攻撃は止まらない。相手打者の打球は右中間に落ち、二塁走者がゆっくりと生還した。昨夏の覇者に挑んだ岡崎商の戦いは終わった。

 準々決勝に進んだ8校のうち、公立は岡崎商を含めて3校。試合前のミーティングで「公立の意地を見せて借りを返そう」と誓い合った。

 この試合の直前も、恒例の「儀式」をして臨んだ。

 球場に着いた選手たちは控室で「読書」にふける。開始前の相手のシートノックも見ずにベンチ裏で過ごす。「相手を気にするよりも、自分たちの集中力を高めてほしい」と片山峰高監督が考えた。一昨年に練習試合で勝てない日が続き、「わらをもすがる思い」で試みた。選手たちも「試合に集中できるようになった」と口をそろえる。漫画や雑誌以外であれば何でもいい。野球などスポーツ関係の本が多いが、芥川龍之介の小説を読む選手もいる。

 5回戦でも前半で5点もリードしていたが、選手の高ぶる気持ちを静めようと、5回の後のグラウンド整備の間にも「読書」をさせている。

 この試合は一昨年秋、県大会3回戦で3―4と惜敗した「リベンジ」の場でもあった。

 終わってみれば、散発3安打に抑えられて三塁を踏めなかった。

 試合後、主将の近藤昂大(こうだい)君(3年)は泣きはらした目で、「もっと公立の意地を見せたかった」と語った。「おれたちを超えて、次こそ中京に勝てよ」。目標は後輩たちに託した。(佐藤恵子)


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