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神奈川ニュース

横浜隼人の大野康太選手 父の言葉は「フルスイング」

2009年08月13日

 「フルスイングしてこい」

写真横浜隼人―伊万里農林 6回表横浜隼人無死二塁、大野は右前適時打を放つ=高橋雄大撮影

 その言葉が、4番の大野康太君(2年)を奮起させた。6回無死二塁の好機で第3打席に向かい、水谷哲也監督に「(1、2打席目は)4番らしくないぞ。フルスイングしてこい」と送り出された。

 自らも「中途半端なスイングだった」と反省し、「そういえば父親にも同じことを言われた」と、前夜、父・雄次さん(48)に電話で言われたことを思い出した。

 雄次さんは、大洋やヤクルトなどで活躍した元プロ野球選手。大野君は小さい頃、父の試合を見に行き、父の打撃フォームをまねした。今でも父の現役時代のビデオを見て「思い切りのいいスイングを見習いたい」と話す。雄次さんは高校時代、甲子園に出ていないので「経験がないからアドバイスできないが、とにかく自分らしくフルスイングしろ」と息子にエールを送った。

 その言葉の通り、大野君はこの打席、スライダーを狙って初球を思い切り振り抜いた。打球は一塁手の前で大きくはね、ライト前適時打になった。「打点をあげるのが4番の仕事」と、小さくガッツポーズした。

 8日の開会式では、緊張と暑さのため、しゃがみ込んでしまい、チームに心配をかけた。「落ち込んでいるようだった」と榊原秀樹部長。初戦も「不安だった」と大野君。水分をこまめにとりながらプレーした。第4打席でもフルスイングして、左翼線を抜く二塁打。守備でも7回、一塁線の速い打球を好捕するなど、夢の舞台で活躍した。

 試合後「終わってみれば、開会式より緊張しなかった」と笑顔の大野君。「やっぱり父親の言葉は大切だった」と、あらためて父の偉大さに気づいた様子だった。(杉村健)


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