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4千人の大声援・大拍手 鳴門工応援席

2008年08月11日

<徳島代表 鳴門工> 三塁側・鳴門工の応援席は、好プレーが出るたびに大歓声。頑張り抜いた選手たちに送られた拍手は、一段と大きく聞こえた。

写真声援を送る鳴門工の生徒たち=阪神甲子園球場
写真田中主将の父・武宏さん

 三塁側アルプス席は、約4千人の観衆が埋めた。生徒約250人と保護者らは朝9時、バス23台で甲子園に向けて学校を出発した。

 先発メンバーには、徳島大会を含めて今夏初めて、主将の田中勇次選手(3年)が二塁手で入った。打順は9番。

 田中選手は昨秋、守備練習で打球に向かって飛び込みすぎ、骨盤を疲労骨折。レギュラーを外れた。当時、父・武宏さん(47)=神戸市垂水区=は「出場できなくても決して横を向くな。いつ何があるかわからないから準備はしておけ」と励ました。

 徳島大会では、ずっと控え選手だった。優勝を決めた後、野球部のコーチが武宏さんに「彼(田中選手)には一番つらい思いをさせた。よくやってくれた」と声をかけてくれ、「その一言で救われた思いがしました」。

 田中選手から、「先発で出るかもしれない」と電話があったのは、試合前日の9日夜。「足を引っ張るなよ。粘り合いの試合になれば、チャンスがあるんじゃないか」と助言しておいた。

 田中選手は4回、右前にヒットを放って2点をかえした。「あそこしか打てないんですよ」と武宏さんはにっこり。7回にも中前安打で出塁。「今まで打てなかった分を打っている感じですね」

 3点リードされて迎えた9回、2死で田中選手に打順が回った。「かっ飛ばせ、勇次」とエールが響く。武宏さんも「なんとか追いつけるように」と祈ったが、二ゴロに倒れ、敗れた。

 「甲子園でこれだけいい試合を見せてくれた。本当にここまでよくやったと思います」。アルプス席前で整列した選手たちに、拍手を送っていた。


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