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死球の痛みに耐えて快音 横浜の4番・筒香選手

2008年08月15日

<南神奈川代表 横浜> 横浜の4番筒香(つつごう)嘉智君(2年)が、痛みに耐えてこの日も快音を響かせた。

写真横浜―仙台育英 7回表横浜2死一塁、筒香は中前安打を放つ

 2回、チーム初安打の中前安打。四球の後の6回には、右ひじに死球を受けた。ボールがプロテクターのすき間に食い込み、腕がしびれた。5回の守備中にも右手に打球を当て、痛めていた。

 相手は1年生左腕、木村謙吾君。「下級生に気持ちで負けたくなかった。次の打席では踏み込んでいった」

 その7回2死一塁で中前に運び、好機を広げた。3回戦も3打数2安打。「どれだけ練習しても打てない時期はあったけど、地道にやってきた。練習に付き合ってくれたコーチに感謝しないと」

 和歌山県出身で、兄と双子の姉がいる。筒香君が野球一筋なら、奈良県内の高校に通う姉・遥さん(16)は学業に励み、刺激し合う。「家族がみんなよくしゃべるから、あの子は寡黙なのかな」と父・和年さん(55)。

 目が悪くなるからと漫画は読まず、テレビゲームもしない。大阪入り後、唯一の休みだった2日午後には、他の選手が気分転換に出かける中、バッティングセンターで150球の打ち込みをした。

 入学してすぐに中軸を任され、その重圧に耐えてきた。ところが、春の選抜後から不調に陥り、南神奈川大会でも打率は1割台。それが、甲子園では3試合で12打数6安打、打率5割の活躍だ。

 「南神奈川大会とは、打席の中でのボールの見え方が違う」。1回戦の7番が、これで2試合連続の4番。落ち着いた存在感を見せている。

 試合後は病院で検査を受けたが、大事には至らず。8強のさらに上へ、戻ってきた「頼れる主砲」が引っ張っていく。(伊藤雅哉)


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