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松坂・成瀬・涌井… 重圧に耐えた610球 横浜・土屋

2008年08月18日

<南神奈川代表 横浜> マウンドの土屋が、打球が飛び込んだ右翼席を力無く見つめる。9回、決勝進出が完全に遠のく2ランを浴びた。

写真大阪桐蔭―横浜 9回表大阪桐蔭2死二塁、萩原に本塁打を打たれた土屋

 直前の攻撃で味方が3点差に追い上げ「まだわからないと思った」。でも、初戦からほぼ1人で投げてきた左腕は限界に近かった。5点を失った3回ごろから「握力がなくなった」。変化球に切れがない。最後の一発も、得意のスライダーが高めに浮いた。

 松坂(レッドソックス)、成瀬(ロッテ)、涌井(西武)ら先輩と同じ背番号1を背負い「自分もいい投球をしなければとずっと思っていた」。重圧に耐えて投げてきたが、10年前の記念大会以来の全国制覇の夢は消えた。2年前に敗れた大阪桐蔭への雪辱も果たせなかった。

 今大会自己最多の9失点。「みんなに申し訳ない」とうつむいたが、5試合で610球を投げた。渡辺監督は「土屋だけに負けを背負わせられない」。好守でもり立てた二塁手の松本は「土屋に勝たせてもらってきた」。仲間たちが感謝するエースの力投だった。(前沢智)


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