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連弾はじけた 謙虚な2年生 横浜4番・筒香選手

2008年08月17日

<南神奈川代表 横浜> 太陽が隠れ、雨が落ちはじめていた。午後4時間近、6回2死満塁。快音は、やがてとどろく雷鳴より先に甲子園に響いた。強烈なスピンがかかった打球は、失速しない。右翼席へと吸い込まれた。

写真聖光学院―横浜 6回裏横浜2死満塁、筒香は右越えに満塁本塁打を放つ=諫山卓弥撮影

 横浜の4番・筒香(つつごう)。左のスラッガーが放った、この日2本目の本塁打だった。「内角直球。みんなに『狙うなよ』って言われてました。センター返しを心がけたから打てたと思う」。2年生は謙虚だ。

 南神奈川大会は打率1割6分7厘。その不振がウソに思える。初戦の浦和学院戦で先制2ラン。次の広陵戦で2安打2打点、8強をかけた仙台育英戦で2安打。好調の要因は「自分に合った打ち方にしたこと」。踏み込みを「すり足」に戻し、吹っ切れた。

 自らの能力を操り切れない。そんな未熟さが逆に、期待を抱かせる。この日も2打席目まで凡退。小倉部長から「打撃フォームの始動が遅れている」と指摘された。すると、5回2死二塁の3打席目、内角の変化球を腕をたたんで右翼ポール際へ運んだ。

 7回2死一、三塁では流し打って左越えに2点適時打。3打席連続アーチはなかったが、1試合最多タイの8打点をマークした。「7回が一番うれしい。これからもチームバッティングを心がけたい」

 大会前、「記念大会には縁を感じる」と語っていた渡辺監督。準々決勝でチーム最多となる18安打、15得点。4番が引っ張り、エースも1失点で応えた。10年ぶりの大旗へ、横浜が照準を合わせてきた。(藤島真人)


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